ヤグネットの毎日
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2001年10月03日(水) 息子を背負って雨戸閉め

 アメリカの報復戦争の準備は整った…マスコミは一斉に報じ、小泉首相は、「戦前の戦争に走った教訓は、国際社会から孤立したから。だから、いま国際協調のもとに、テロ根絶のために日本にできることをやろうとしている。国際協調抜きに、日本の平和と繁栄はない!」と議場で声のトーンをあげた。「最近の首相の答弁は官僚の棒読みのよう」と批判の声があがっていただけに、少しパフォーマンスを入れたのか?

 いきつけの喫茶店のマスターが、日本は弁護士のように、アメリカとの間に入って、外交の力で解決できるような日本にしかできない役割を果たすべきだ、といっていた。このマスターを僕は、「北斗七星」と表現したが、動かぬ場所から、いろんなお客さんと話しをするなかで日本と世界の動きをよ〜くみているな、と思った。

 今日は、満月なので、保育園から帰ってから、少し散歩をして、夜空を見上げたが、見えなかった。雨戸を閉めようとすると、息子が「僕もする」というので、息子をおんぶして雨戸を閉めた。我が家には、平家建てで三方に雨戸があるので、3歳になる息子をおんぶして閉めるのは結構大変だ。
 
 しかし、そのとき、僕の頭のなかでフラッシュがたかれたように、思うことが遭った。

 この間、読んだ「大陸の花嫁」では、著者は「この子と故郷に帰ろう」という一心で、中国大陸を二歳の愛娘を背負いっぱなしで歩き続けた。どんなにつらく、苦しかっただろう。そして、今、アメリカの報復戦争におびえて、アフガニスタンの難民が必死に避難しようとしている。行くあてもなく、テレビの映像で子どもを背負う母親の姿も見えた。
 
 こうした人たちの「子どもを思う気持ち」に思いを馳せることが必要だ。どこまで共感できるのか、人間力のようなものが、今の僕に求められているのではないか、と思った。

 ようやく、雨戸を閉め終えた時、息子が一言「あ〜重たかった。」
 それは、お父ちゃんの言う言葉だっちゅうの!


  


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