ヤグネットの毎日
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2001年11月17日(土) 決算特別委員会はじまる

 16日から平成12年度の決算特別委員会がスタートした。
 この日の審査項目は、総務関係と消防本部、そして財産区。
 
 総務関係で僕は、庁舎の維持管理の問題と財政悪化の主な原因である
 公債費のことについて主に質問した。

 庁舎の維持管理については、ビルメンテナンス料が
 11年度1953万円であるのに、12年度は766万円も安くなった。
 その理由を問うた。行政側は、3年契約のビルメンテナンスは12年度に
 新たに入札したところ、景気の動向をふまえ、受注希望者が増え、9社に
 よる入札を実施したところ安くなった、と説明した。
 
 つまり、入札によって競争が十分行われた結果、ということだ。
 このことは、どうとらえたらよいのだろう?
 いくら、入札で競争が行われたとはいえ、メンテナンスにかかる経費とい
うのは、業者によってそう違うものでもあるまい。
 逆に言えば、11年度〜9年度までの3年間で、合計2100万円もの超
過のメンテナンス料を払っていた、といえなくもない。
 ビルメンテナンスなどの経費の算出根拠などはどのようなものなのだろう
か?
 業者側からみれば、安い人件費でやらざるを得なくなり大変なのだろう。
 でも、税金をおさめる市民の側からいえば、「きれいに安く」できるとい
うのであれば歓迎する声もあるだろう。このあたりのことを、もっと勉強
したい。

 公債費は、複合文化施設である「文化パルク城陽」に建設に伴って発行し
たものがもっとも多い。公債費全体は、365億円。うち、文化パルク関係で
135億円。これらが、平成37年まで続くというのだ。
 
 文化パルクは、前の前の市長が「城陽市のランドマーク」という位置づけ
で、総工費約180億円もかけて建設した施設。
 人口84000人のまちに、巨大な施設がそびえたっている。
 「身の丈をこえる大型公共事業」との批判の声も多かった。
公債費の返済、維持管理費をあわせると約14億円を毎年返済し、完済が
平成37年。
 一方、使用料等で入る収入は約8000万円。
 財政を大きく圧迫している。
 僕たちは、市民会館など文化活動の拠点は必要だが、豪華すぎるのもその
後の維持が大変、と指摘してきた。
 しかし、その一方で、開館以来6年を経過して、来館者の合計は200万
を超す。
 
 この問題はどう考えたらよいのだろうか。
 音楽をはじめ文化の向上をめざすことは、必要なことだ。その点で僕は、
 文化振興にもっと予算を使うべきだ、という意見をもっている。
 しかし、現実は公債費の償還に追われて(家庭でいえば住宅ローンの支払
 いに追われて、必要な食費や教育費やレジャーにまわすお金を削ってい
 る)いるのが現状だ。

 当面できることは、複合施設である文化パルクの利用頻度の低いものを改
 善して、市民がより利用しやすいようにすることだろう。
 年間利用率がわずか数%という、茶室やビデオ編集室などもある。
 運営の方法にもメスを入れる必要があるのであれば、検討すべきだろう。
 
 音楽、とくに文化振興に特別な思いがある僕にとって、もっと市民の文化
 活動そのものへの行政の支援こそが必要だと思うので、その角度からの政
 策提言を行っていきたい。

 よりよい芸術に出会うためなら、そのための条件整備(施設整備、名声の
 ある芸術家をよんでくることなどを含め)にお金をかけることは致し方な
 いのか?そのための負担は、誰がすべきか、個人か、民間か、行政か。
 
 こういうことをもっとつきつめて考えいかなければいけない。

 (関心のある方、意見聞かせて下さいね)

 
 
 


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