ヤグネットの毎日
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2001年12月20日(木) 市町村合併のこと

 昨日と一昨日と城陽市議会では、市町村合併の問題が一般質問で
 とりあげられている。
 わかりやすくいえば、いま約3000ある市町村を約1000程度、
 つまり1/3にするというものだ。
 でも、別にこれは地方が声をあげたものではなく
 もっぱら国が財政難なので、地方に支出お金を減らしたいという
 不純な動機から持ち出されているものだ。

 わが城陽市でも、市民の間ではなんの議論もはじまっていないのに
 総務省や京都府などが、何パターンかの合併例を出して、
 その場合、向こう10年間の起債の対応はこうです、交付税はこう
 いう割合で措置します云々のはなしをもちかけている。

 僕は、安易な市町村合併には懐疑的だ。正直いって。
 国の財政負担の軽減という動機が不純すぎるし、
 下からの合併の必要性の論議の積み重ね抜きには、
 うまくいくはずがない、と思う。

 僕の妻の田舎の岐阜県でも合併論議がさかんだが、
 たとえば、農協などは先行して大規模合併が進んでいる。
 その結果、気軽に相談にいく農協の窓口がとても遠くなってしまい
 足が遠のく、という事態さえ生まれている。
 市民サービスが後退するのだ。
 合併の必要性として、高齢化への対応云々がいわれるけれど、
 高齢化社会にとっては、できるだけ身近に必要な施設が整備されて
 いることこそが必要なのではないか?
 広域化は、逆行していると思う。

 とはいえ、あくまで大切なのは住民の間での十分な話し合い。
 最後は、住民が結論を出すこと、それに行政は従うという姿勢
 こそが、市町村合併の論議で忘れてはならないカギだ。


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