ヤグネットの毎日
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2001年12月30日(日) メルマガ46号を発行

 やっぱり、年末は忙しい。
 なんとか、メルマガの今年最終号を発行して、送信したらホッとしてしまい、結局、ホームページの更新もできないまま、眠ってしまった。
 だから、この日記は、実は大晦日に書いているのだ。

 この日記を読んでくれている方にも、ぼくのメルマガがどんなものなのか、抜粋で紹介しておこうと思う。(実は、日記のネタがあまりないだけだったらして…)

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■ 矢口まさあきの2001年「三大ニュース」■
その1:城陽市長選挙〜勝利こそできなかったが…〜

 三大ニュースのトップは、9月10日に行われた城陽市長選挙です。
四年前に誕生した、「市民が主役の大西市政」を継続させるのか、それとも「大型プロジェクト優先、くらしと福祉を切り捨てる“行革”推進の前市政への逆戻りか」を争点に激しくたたかわれたこの選挙で、私たちが推す大西忠さんは、わずか1616票差で破れました。
国も含め、全国の多くの自治体がバブル期の大型事業のツケと不況による税収の落ち込みで、未曾有の財政危機に陥っているもとで、くらしや福祉の水準を維持しながら、四年間でおよそ40億円もの借金を減らし、財政のたて直しをはかってきた大西前市長の実績は、橋本現市長でさえ、「一定評価をしている」と言わざるを得ないほどです。
 地方のことは、国に左右されず、住民の声にもとづいて、自主的に考え行動する、という姿勢こそ、地方自治体にとって何よりも大切にすべき魂です。
橋本市政は、大西市長時代に空席のままだった助役や収入役を多数与党のもとでそろえ、国や府とのパイプを強調し、第二名神自動車道を起爆剤にした城陽のまちづくりを、市政の中心的な課題にすえていますが、一体これで、多様化する市民ニーズや行政への期待に応えきれるかどうか、私は率直に疑問をもっています。
 だからこそ、もっともっとたくさんの方と対話を広げながら、「いま地方自治体にとって何が必要なの?」という問いかけを「つぶやき」から明確な意志を持った「発言」「世論」へと広げていきたいと思っています。それには、もっと懐の奥深さ、ひろい視野とやさしさが必要です。

 私は、今度の城陽市長選挙で、大西忠さんの後援会長をつとめられた上土新一郎さんを間近にみながら活動をする機会を得ました。
 上土さんは、「大西市長を応援しているから」という理由だけで自民党から除名をされながらも、ビラをまきハンドマイクで訴え、有権者に働きかける支持者、市民をあたたかく激励し、「勝つために何が必要か」を事務所スタッフに熱心に聞き、自らもマイクをもって街頭で訴えられました。
 その上土さんが、市民が主催した「大西市長退任式」のあいさつで、涙を流し、言葉を詰まらせながら、私たちの党と議員の活動をたたえてくださった。
 「自らが傷つきながらも、涙を流して隣人たちの奮闘をたたえる。」
 私は、上土さんの大粒の涙を生涯忘れることがないでしょう。
 そして、勝利できなかったとはいえ、こういう方と選挙をたたかえたことを本当に誇らしく思います。
 そして、何より、大西市政の継続を信じて懸命にたたかったみなさんのその思いが、橋本新市政のもとで、議会の様子を微妙に変化させ、中立会派の誕生など、これまでにない、おもしろい状況をつくりだしています。
 私は、来年も引き続き、市政を市民の立場からチェックし、声なき声を議会で取り上げる役割を果たしていきたいと、思います。

■ 矢口まさあきの2001年「三大ニュース」■
その2:9/11米国テロ事件、そして報復の嵐

 三大ニュースの二つ目は、9月11日に発生した米国での同時多発テロ事件、そして矢継ぎ早にアメリカなどが行ったアフガンへの報復攻撃です。
 多くのみなさんが目の当たりにされたように、あの世界貿易センタービルに2機の飛行機が乗客をのせたたま激突しビルが崩壊する映像が、くり返し流されました。
 そして、テロへの怒りを増幅させ、そしてアメリカの報復攻撃を支持する世論が急速に形成されていきました。
 私は、あのテロ事件が起きた直後から、「この事件を梃子にしてアメリカが軍事力を行使し、日本がそれに呼応して自衛隊を派遣する流れがつくられるのでは?」と危惧しましたが、不幸にもその心配は的中することになりました。
 いまメディアでは、もう報復攻撃は終わって、アフガンに和平が訪れた、かのようなムードがつくられていますが、とんでもない話です。
 いまもなお空爆は続き、当初の目的であったテロの首謀者といわれている、「ウサマ・ビン・ラディン」の行方は依然不明のまま。アフガニスタンの政権が代わったとはいえ、無数の罪のない命の犠牲にもかかわらず、テロの根絶という大目標は何も解決されていないのが現実です。
 私は、インターネットで爆撃によって怪我をしたり、あるいは命を失ったアフガンの子どもたちの写真をみてしまいました。そして、すぐにそのサイトを閉じました。
 私の息子と年がそう変わらない子どもたちが、大義のない戦争で命を失っています。人間っていったい何なんだ!
 そう叫びたくなりました。
 でも、テロを生み出したのも人間なら、戦争の引き金をひいたのも人間。
 そして、人の自由や幸福を奪う、様々なシステム、たとえばそれは、環境の破壊であったり、弱肉強食の金融システムであったり、膨大な借金による社会保障の改悪など、国民へのしわ寄せであったり…。こうしたことをつくりだしているのも人間です。
 ならば、それらを変えていくことができるのも、また人間である、そう思った時、力がわいてきました。


 私は、このテロと報復戦争をきっかけに、アコースティックギターを再開しました。山本さとしさんというシンガーソングライターの「ヒロシマの有る国で」という歌を自分の原点の歌として歌い続けたい、そして、音楽を通じて、人間の、そして生きとし生けるものの素晴らしさ、時として人間の醜さ、怒り、哀しみ、それらを表現したい、そういう強烈な思いに突き上げられました。
 結局、社会を変えていくのは人間であり、その人間の心を変える(ごう慢かも知れないけれど)ことこそが、平和と自由を実現するいちばんの近道であると、私に強く自覚をさせた「テロと戦争」でした。

(三大ニュースのその3は略)

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 ま、こんな感じで46号まで発行してきた。
 来年もますます、がんばりたいな。


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