ヤグネットの毎日
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2002年01月10日(木) 慶山市議会との研修&交流会 続報

 
 10日、午後から韓国・慶山市議会との研修&交流会が行われた。
 城陽市と慶山市とは姉妹都市となって、今年で11年となる。
 
 この日の研修会のテーマは、行政監査制度と市町村合併問題。
 慶山市議会のほうから、行政監査制度について知りたいとの要望があり、
 城陽市からは、慶山市ではすでに、郡と市の合併が1995年に実施されたいることから市町村合併問題について聞こう、ということになったそうだ。

 詳細は別の機会に譲るとして、熱心な質問のやりとりが交わされた。
 他国のしかも地方都市の経験を聞くことは、それ自体はとても意義のあることだと思った。

その後、交流会となった。
 いくつかのテーブルに分かれて懇談したのだが、ぼくたちのテーブルには、通訳をしてもらえる方が常時いなかったので、大変だった。このときほど、自分が外国語をしっかりと身につけておいたらよかったなあ、と思ったときはない。

 ハングル語はおろか英語でしゃべろうとしても、単語をつなげるだけで全然会話になっていない。
 ならば、と思ってメモ用紙とペンをもってきて、筆談を試みた。
 
 僕の席には、議員ではない方がすわっていたので、市役所の仕事のことなどを聞いた。
 「既婚or未婚?」とか、「仕事 多忙?」と書いて、渡す。これが、うまく通じて、けっこう盛り上がってしまった。

 だんだん話し込んで(筆談で)いくうち、「あなたの夢はなんですか?」と聞いたときのこと。

 その方は、「市長になりたい」とこたえた。韓国軍にも在籍をされていたそうで、韓国では軍隊で経験を積まれた人は、比較的ハイソサエティな仕事とくらしをされているそうだ。
 しかし、私が話した方は、「自分は、生活が困難な人たちのことをいつも思って、その人たちのためになるような仕事がしたい」とこたえていた。
 大志と夢をもって仕事をされている方だ、と思った。私は、感動してしまって泣いてしまった。
 「わたしも、手段や方法は違うかもしれないが、日本で、このまちで、弱い立場の人たちのための政治をしたいと思って仕事をしています。お互いが、自分の国を愛して、そこに住みいきている人たちを愛して、そういう地に足をつけた者同士の国際交流が、草の根の交流として意義深いですね」と、これは通訳の方に頼んで伝えさせていただいた。
 
 思い出に残る交流だった。 


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