ヤグネットの毎日
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6日は、宇治・平等院近くの塔の島公園で「平和まつり」。昨年は、笠木透さんのコンサートがあったのに、僕は発熱でダウン。今年は、乳幼児医療費無料化を求めるネットワークとして、まつり参加者に署名を集めることを計画した。しかも「イムジン河」のはしだのりひこさんがやってくるとあって、前々から楽しみにしていた。 午後から天気が崩れると予報ではいっていたが、午前中から午後にかけては時折陽もさすなど、絶好のまつり日和。乳幼児医療の署名もたくさん集まった。僕は、着ぐるみのクマさん姿で協力。小さな子どもは怖がってしまったり、キャーキャーいってからんでくる子もいて楽しかった。 はしだのりひこさんのミニコンサートは、客席に陣取ってきいてしまった。音響のバランスが少し悪かったという印象が最初あったけれど、後半からご本人も大分のってきたようで、トークもなめらか。ご自身が、「主夫」として子育てに深くかかわってきた経験から教育に対する見方が鋭い。偏差値偏重の教育が、自分に自信がもてない子どもをつくりだしている、との指摘は共感。 そして、クライマックスはやはり「イムジン河」。この曲はあらためていうまでもないが昭和43年(僕が生まれた翌年)に、南北分断の朝鮮半島情勢への政治的配慮から、突如発売中止となった「幻の名曲」だ。 サッカーW杯や南北融和の動きのなかで、じつに34年ぶりのCD発売となったものだ。 はしださんは、トークでこんなことをいっていた。 かつて、京都市内の西のほうにある在日朝鮮人の学校のイベントによばれた。最後に「イムジン河」をリクエストされたので、「歌ってもよいのですか」と満を辞して歌いはじめると、パニックがおきたのかと思うほど校庭のなかでうめき声、叫び声があがりはじめた。よく見ると、校庭には次々と在日の人たちの輪ができ、口々に「オモニー!」「アボジー!」と夜空に向かってこぶしをつきあげていた。そして号泣する人たちの姿をみた、という。
この歌を大事にしながら歌っているはしだのりひこさん。最後のサビの部分「ふるさとをいつまでも忘れはしない…」のあたりから、泣きながら歌っていた。 フォークソングの真髄を見る思いだった。僕がうまれる前からギターを片手にメッセージを送り続けてきたはしだのりひこさん。歌うことの意味を問い続け、かみしめながら歌うその姿に学びたい。
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