ヤグネットの毎日
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朝から激しい雨。息子を保育園に送る時がいちばん強くふっていた。送り届けて家に帰ろうとしたらもうあがっていた。偶然にすぎないのだが、昔から「雨男」の異名をとる僕にとっては、「またか」と思い、うらめしく空を見上げる。 午後からは、11月17日に行われる保育園保護者会のファミリーコンサートの準備などの時間にあてる。 保育園の保護者の方とお話をしていたとき、たまたま北朝鮮の拉致問題が話題になった。「同じ共産党だから仲がいいんでしょ?」という質問がでたので、「それは誤解です」とのべ、朝鮮労働党とはどういう党か、北朝鮮は本当に社会主義といえるのか、日本共産党は朝鮮労働党と関係が断絶しておりそれは、あの党(国家)の無法をきびしく批判してきた歴史があるからだ、ということを手短にお話をさせてもらった。こうした誤解は広く存在する。その誤解を逆手に利用して、悪口を広げる不見識な政党や団体もいる。 誤解をとくねばりづよい努力の必要性を痛感する。
息子の成長を実感する瞬間は、生活の身近な場にある。最近になって、おしっこやうんちをするのに、「おまる」を卒業し、親と同じように家のトイレでやるようになった。 むかしばなしの「ももたろう」を得意そうに「むかし、むかし〜」と語りはじめ、さいごまで聞かせてくれる。 高世仁著『拉致』(講談社文庫)のなかで、横田めぐみさんの幼少のころの思い出が述懐されるシーンがある。「みーちゃん」とよばれていた横田めぐみさんが、口達者で飲み込みの早い子であったこと、童話を読み聞かせるとじきに覚えてしまい、今度はみーちゃんの独演会になったという。十八番が桃太郎。 僕が目を細めて息子の独演を聞き入ったように、横田めぐみさんの家族や近所の人も笑顔で「桃太郎」の話しを聞いたことだろう。そんな、何気ない日常を瞬時に奪った拉致。怒りが増幅する。
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