ヤグネットの毎日
DiaryINDEX|past|will
多忙な祝日だった。午前中、乳幼児医療費の就学前までの無料化を求める署名を「乳幼児医療ネット」のみなさんが集めるので、宣伝で協力をさせていただいた。 陽はあたたかいのに強風。空を見上げると雲がものすごい勢いで流れて行く。ビデオの早送りみたいだ。 そのあと、新聞の集金でまだできていないところを回る。以前に、「少年少女合唱団」の活動について関心がある、という方のところで長い立ち話をする。トランプのゲームをしていた途中だったようで、子どもたちが「お母さんま〜だ?」の催促。ごめんね。 話の中心は、こうだ。いま地元の小学校では、第1・第3土曜日に「ともだちランド」という子どもたちを対象にした学校開放事業を行っている。体育館やグランドを使って、三角木馬や和太鼓、囲碁・将棋などを楽しむという催しである。ここで、合唱サークルのようなものをやってみてはどうか?という話し。お母さんいわく、小学校で本格的に音楽、とくに合唱指導をしてくれる体制がなく、「歌って踊れるようになりたい」という子どもたちが多いのに、その願いが叶えられないとのことだ。 いま活動休止状態になっている「少年少女合唱団」だが、自由参加の合唱サークルから再生をめざしてもよいかもしれない、と思った。お話をしたお母さんも、とてもエネルギッシュな方でこちらも元気をもらったような気分になった。明るい光がみえてきた思いだ。
午後からは、息子の七五三の写真どり。僕自身は、六歳のときに七五三のお参りにいったときに神社で写してもらった写真が一枚だけあったと記憶している。いまは、もう手元にはない。だから、息子には思い出の写真をきちんと残しておいてあげたい。和装と洋装で撮影したが、これがまたかわいいのだ。(親ばか) 夜は、決算委員会にむけてどうしても調べておきたいことがあり、関係者に集まってもらっての会議。いろんなことがわかって、充実した会議となった。
「メールマガジンの楽しみ方」原田完著(岩波アクティブ新書)を読んだ。本屋でふと目に入ったのだが、自分が発行するメルマガがもうすぐ100号になるので、それを機に「どうしたら内容をもっと充実させられるだろうか」、とずっと考えていたのですがるような思いで購入したものだ。 著者は、もともと出版社の編集の仕事に携わり、ご自身も文章を書くジャーナリスト。74歳にしてメルマガを創刊し、1800人を超える読者を持つ。 読みすすめると、「目からウロコ」の話がいっぱいだ。たとえば、「読者の反響で元気をもらう」こと。 僕も、メルマガを送信すると二回に一回ぐらいの割合で、読者から感想や関連したご意見のメールをいただく。だが、せっかくいただいたそのメールは、多くが僕の中にしまいこんだままだ。だが、著者の原田さんの場合は違う。寄せられた感想やご意見メールを次のメルマガの冒頭に、「読者の声」として紹介するわけだ。そうすると、読者は「自分の意見が掲載されている」と楽しみにして待ってくれるそうだ。読者との双方向のコミュニケーションが見事に成功している。 また、いまの僕のメルマガは、「私はこう思います!」という僕自身の活動や考え、思いを伝えることに重点がおかれている。著者の原田さんの場合は違う。いわく「編集者はお助け役と心得よ」。その道のプロに依拠しながら、内容を豊かにするためには、情報を提供してくれる仲間を増やすことが大切だと、強調する。 そうだ。メルマガとは、お金のかからない雑誌なのだ。週刊誌が最初から最後まで編集人の独演会で一方的な考えの押しつけでは、読まれないのも当たり前だ。 読みすすめて驚いたのだが、著者は現在「多発性骨髄腫」という血液の癌とたたかいながらメルマガの発行を続けている。「おわりに」で著者は、本書をこう結ぶ。 今後は、メルマガ『電子耕』で残る余生を若者と交流し、高齢者がいかに生きて行くことができるか、私は自分の経験を広く伝えたいと思います。そしてお互いに励ましあっていきましょう。
自分が生きる意味をしっかりとふまえ、覚悟を持って生きておられることに何よりも感動した。おすすめしたい一冊である。
|