ヤグネットの毎日
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3日は、産業まつり。朝からたくさんの家族連れが文化パルクを訪れた。僕が所属する男声コーラスグループ「ジョイナスグリー」もふれあいホールで開かれた「万葉の風にのせて」コンサートに出演、4曲ほど披露した。 また、先日の日記にも書いたが、コンサートでは万葉集の中で城陽の地を詠んだ和歌六首に曲がつけられ、市内の合唱団による合同演奏ではじめて披露された。僕も、あまり練習できていなかったけれど、一緒に歌わせていただいた。「鷺坂」と「山城」という二つの曲だが、とても情緒のある曲で大好きになった。 山城の久世の社の草な手折りそ わが時と立ち栄ゆとも 草な手折りそ (七巻 一二八六)
(山城の久世の社の草を手折らないでくれ、今こそわが時と盛んに繁っていてもその草を手折らないでくれ)
山城の久世の若子が欲しいといふわれ あふさわにわれを欲しという山城の久世 (十一巻 二三六二)
(山城の久世の若者が欲しいというわたし。逢とすぐ軽率にもわたしを欲しいという山城の久世の若者) 最初の句は、現代の環境問題にも通じるような歌だし、次の句は何とも艶のある話しではないか。曲は、いにしえの幻想的なイメージが広がり心が開放されて行くような不思議な歌である。 いずれも毎日、通っている場所を歌ったもの。もっと、古代の城陽のまちを学んでみたい。
ところで前半は、大学の先生による講演だったが、なんと予定の時間を30分もオーバー。好きなお話をたくさん聞けるという意味でお客さんにはラッキーだったかもしれないが、あとに出演を控えている合唱団のみなさんには、大変失礼な話しだ。依頼された時間で講演を組み立て、その時間で話をまとめることも講演者の技量の一つではないだろうか? あとに出番を待つ合唱団のみなさんの精神的緊張を逆に高めてしまったことを思うと、残念でたまらない。
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