ヤグネットの毎日
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2003年03月19日(水) 多様性こそ宝



 朝は、山城青谷駅で宣伝。だいぶ、朝の冷え込みもやわらいできた。小鳥のさえずりも聞こえる。もうすぐ春だ。桜の花が咲く頃。なぜか、甘くて優美なイメージ。桜の花を心から美しいと思えるような結果を出したい。

 イラク情勢がいよいよ緊迫してきた。アメリカのブッシュ大統領は、イラクのフセイン大統領に最後通告を言い渡し、フセインはこれを拒否。とても残念だが、今週中に、イラクの空には、無機質だが怒りと呪いがつめられた爆弾の雨が降ることになるだろう。

 僕が、政治と社会を変える道に入り、共産党に入ったのも、たとえ、自らの命が奪われようと、自分につながる人々の命、愛する心、美しいものを守ろうと闘った。その生き方に感動したからだ。だから、いま目の前で起きようとしているイラク戦争に反対し、平和の声を広げることは、僕の生き方の原点にかかわるものである。
 無辜の市民の命が奪われるーーそのことが、悲しく、つらく、許せない。

 多様性こそ宝であるーーこのことを最近、痛感する。
 あるMLで、「国家というもののほとんどは、武力をもってその国家を実現してきたけれど、その罪を帳消しにするには、合意を尊重した、多様性を認めあえる世界を自らの意志でつくることだ」という趣旨の一文をみつけた。多様性や信じるものが異なることを認めあえるためには、その感情表現や行動様式に一定のルールが必要だ。無秩序からは、多様性を認めることや共存関係はうまれない。
 「私はあなたの意見には反対だ。だが、あなたが意見を述べる自由は命をかけて守る」ーー民主主義の原点はここにある、と思う。
 国と国の争いは、権力者が国民の多様性を否定して同化を求めることからはじまる。われわれ人間は、様々な人種や、文化習慣、感性をもつことで成り立っている。だからこそ、お互い仲間として共に生活をし、働き、楽しめるように努力しなければいけないのだ。

 そうした多様性を保障してこそ、人間らしく安心して生きることができる。そのためには、ルールが必要だ。平和のルールをやぶることは、人間を否定することである。

 この無法な戦争をおこしてはならない。人間らしく生きるためにも。

 「みんなちがって、みんないい」ーー金子みすずの詩が頭のなかで木霊する。

 


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