ゴルフ組とテニス組に分かれ、それぞれ楽しむ。少し雨がパラついたりしたが支障なし。上原さん、宮本娘と3人でやるが、おれが一番へたくそだった。当然か。 別荘に戻りシャワーを浴びた後、暫くまどろむ。午後は猪俣社長と宮本母娘が乗馬へ行くという。パスしようと思ったが、写真とってよ、と猪俣社長にいわれてついてゆく。牧場には牛が見当たらず、競走馬を養成しているようでもあった。14歳だという牧場の娘が相手をしてくれて、馬具や馬のチョイスをしてくれた。庭のようなところで手綱を引かれながらぐるぐる回るくらいのことかと思っていたら、先の娘の姉さんが講師らしく、馬に乗った3人はあっという間に見えなくなるくらい遠くに連れてかれてしまった。おれは手持ちぶさたでそこいらにいる小学生ぐらいの女の子と話をしたり、犬コロ相手に木の枝を放ったりして遊んだ。乗馬組は小1時間して戻ってきたが、大変にスパルタの講師であったとのこと。料金はA$25each。帰りのタクシーを呼んでもらったがちっとも来なく、どうなっているのかと気を揉んだ。 別荘に戻りつくと髭氏、永野氏、エイコさんとその夫のピーターが来ていて、バーベキューが今まさに始まらんとしているところであった。乾杯をして肉を次から次に平らげる。ピーターはニュージーランド出身でオールブラックスジュニアかその候補くらいまでなったラグビー馬鹿で面白かった。エイコさんが試合を見たことがあるそうだが、ラックを解くと一番最後からボールをしっかり抱いて現れるとのこと。「小さいときに、そのテディベアを放しなさいと言われてとても悲しかったろう。ボールは私のテディベアみたいなもんさ」と語る。「クレハはバックスプレーヤーだな。バックスプレーヤーは試合でもストッキングにコーム(櫛)を差しといて、プレーの合間にこうやって髪を梳かしてるんだ。フォワードプレーヤーは密集に頭から突っ込んでばかりだから、このとおりだ」と自分の少し薄い頭をなでた。おれもがんがん飲み、ピーターとラグビー談義に花をさかす。用事のあるという永野さんと髭さんが先に帰り、室内で飲み直しをし、11時頃お開きになる。良く飲んだのですぐに寝る。
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