朝、何気なく外を見ると野生のカンガルー(少し小さいのでワラビーかと思ったが、写真を見ると顔つきはワラビーのそれとは違っていた)が数頭草を食んでいた。しばらく見惚れる。全員で揃ってトーストなどで朝食を摂る。この日は空港に迎えに来てくれたエイコさんにガイドを頼み、1BOX車でパース近郊を観光する。メンバーは猪俣社長、宮本母娘、おれ。まずは近くのEVANS&TATEというワイナリーへ。いくつかテイスティングをして豊潤なポートワインを1本求める。「失楽園の味だ」と感想を述べる。 次はコヌフ・コアラパークへ。そんなに広くはない敷地内にクジャク、鷲、エミュー、ワラビー、オウム、ウォンバットなどがいる。入場料は10ドル。ここのメインは、その名の通りコアラで10ドル払うと抱かしてくれ、ポラロイド写真を撮ってくれる。よく人に慣れていて仕草がもそーっとしており可愛らしい。展望レストランでジュースをのみ、フリーマントルへ向かう。 とりあえずマーケットへ行き、なんとか上海という屋台の集まりみたいなところでビールと6.5ドルほどのフライドライスを食う。ビールは2.5ドル。他の人はめいめいにエスニック料理を頼む。食べ終えてマーケットを散策。安くて土産になりそうなものがたくさんある。フリーマントルでもっとも有名な旧刑務所には行かず。市街を歩いていたら馬車が通りかかった。びっくりしたが、これは勿論観光用だ。港が一望できる開拓時代の刑務所跡に寄り、ビーチへ。日暮れを見ようとしたのだが少し時間が早かったので、ちょっとパース寄りのシティ・ビーチへ移動。ビーチは砂のきめが細かくて裸足で歩くときゅっきゅと音がする。文彦に見せてやろうと真っ白な貝殻を拾う。堤防の突端では釣りをしている人がいる。釣果を覗くと鯵とキスのようであった。日没寸前、不運にして太陽が雲で覆われてしまい、水平線に沈む夕日を見ることは出来ず。 パースに戻りキングズパークで街の夜景を見た後、ほかのメンバーと合流し中華料理店で夕食。味はたいしたことなかったが、北京ダックが日本で食べれば数万円というのには驚いた。ビールと紹興酒を飲み、鱶ヒレのスープほか食べきれないほどの料理で全部で300ドルちょっと。8人で一人4000円程度は激安だ。別荘まで送ってもらい、ウイスキーを暫く飲んで寝る。
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