■海猫/谷村志穂 もう映画化もされるので結構知ってる人も多いかと。 寒さの厳しい港へ嫁いできた薫の激しく燃える恋の物語(背表紙要約)。
さらにかいつまむと、義理の弟の広次と恋に落ちる・・・という物語。
で、感想なわけですが。 なんというか、薫と広次の精神的なつながりが 濃厚すぎて気持ち悪いというか。
その恋はどこから来るのかも不思議で 運命という感じで書かれていたんだけど それって嫁いだ兄の邦一はどうなんだ、とか。
どうにも主人公よりもその兄の邦一の方が 痛々しかったです。
最後の方は、薫の娘達の話に移るんだけど そこからは普通のそこいらにある物語で あっけなく読めました。
■肩ごしの恋人/唯川恵 直木賞受賞作。
前向きっていいねえ。
■紫のアリス/柴田よしき アリスに出てくるウサギなどが出てくる推理物。 主人公に事件が起き、それは中学校のときの事件と関係して・・・みたいな。
ラストまで(でも)気が晴れない物語でした。
■最後の息子/吉田修一 短編集。 三作品だったんだけど、どれも雰囲気が違った。
個人的には二番目の物語が印象的。 話を収拾する方向に動いていないまま終わったので。
というか、どの作品もそうだった。
あ、でももう一回読んでみたら、表題作がよかった。
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