世を忍ぶ仮の日記
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2002年03月07日(木) 濃いコンサート

プログラムを友達に言ったら「随分濃いメニュだね」と言われました。
よーくよーく考えてみたらそうかも。

先生のコンサートがありまして。
ウェーベルン、リパッティ、タケミツ、リパッティ、ベートーベンのハンマークラヴィーア、というプログラムです。
聴く方は濃いと感じなかったんですが(現代曲好きですし)しかし暗譜する方は地獄だなあ。
兎に角、前回レッスンに行った時に
「頭が痛い。でも頭振ったら頭から音符が出てくる」と荒んでいた先生だったので、心配してコンサートが終わるまではレッスンも入れず、連絡も取らずと大人しく、草場の陰でとても心配していた生徒で御座いましたが。
やっぱり先生って凄いよな……。
何が暗譜辛いだよ。その完成度は何!?(既に八つ当たり)。
先生、最近安定して演奏してらっしゃいます。円熟期?
しかも演奏会終わった次の日から九州飛んでいるらしい。
演奏会を聴くと、先生を改めて尊敬してしまいますね。

ところで、演奏会で久しぶりに会う同級生や、先輩もいらっしゃいます。
同級生が音楽療法の道に進んだので、二人でマニアックな会話をしておりました。
「いやー、うちの勤めてる仕事先の病院けっこういいからさ。いざなにかあったときはいつでも大丈夫ー、あははー」
「いざ何かって、自分!?」(私)
「勿論そうじゃん」
「いいなー。いい入院病棟なら私もいざって時そこに入ろうかな。何で入ろう?」(私)
「入院ってなるとなかなか入れないけど、色々あるよー。人格障害とか摂食障害とか、分裂とか鬱とか」
「やっぱり普通に人格障害にしよっと♪」(私)
「ボーダーラインとか?」
「うん。最初は良い患者装って、途中から暴れるの♪」(私)
ツッコミ所満載ですな、我ながら。
て、マニアックすぎて分からない可能性すら有り。

先輩に、今何やっているのか訊かれて、一応学校に残っていると言うと、
「えらいじゃん!」
と言われました。全然そんなことないです。
「社会人ですよねー! すごいですよー」
と本心から言ったら
「社会人なんていつだってなれるけど、ピアノを続けるって、それだけでもなかなか出来ないんだよ」
のようなことを言われ。
前は溌剌としていた先輩が、随分世の中に揉まれて疲れた顔をしていました。ちょっと切ない。社会人はやっぱり大変なんだよ、尊敬というか。敬服。

ここのところ再び「やめたーいやめたーいやめるー食べていけなーい餓死するー貧乏なんて大っ嫌い」という発作に襲われていた私には多少ぐっとくるものがあったりして。
確かにこれだけ葛藤を繰り返しつつ、それでもやっているのって、なんなのでしょう。

深い問題だわ、小娘(!?)には分かんない。


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