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2005年07月07日(木) |
物語を超えて信じていきたい |
今日は七夕のようで、織姫と彦星が一年に一度だけ会える夜。素敵な物語ですね。でも、織姫と彦星はその日以外はどうやって過ごしているのでしょうか?やっぱりその日に想いを馳せて、日々を送っているのでしょうか?織姫は彦星は想い、彦星は織姫を想いながら日々を過ごすのでしょうか?そうでないと物語りが成立しないのはわかってますが・・・。
現代ではおよそ成立しないこの構図に、やっぱり人は惹かれてしまう。例えば、彼が海外赴任で年に1回しか合えない恋愛は成立するのか?してほしいけど実際はしないのでしょう。成立したとして、お互いの変化に気付き、「あんなに好きだった君なのに」っていうことになったりしてしまうのでしょうか。
今は色々と弊害が多いから仕方ないのかもしれません。お見合いではなく合コンという新たな社交の場が定着し、運命のいたずらで待ち合わせの場所へ行けなくなってすれ違う恋は、携帯電話の登場でその運命さえも捻じ曲げられて。ランダムに検索された相手とメールで話して出会って恋をする。とても運命と呼べない出会いが、今じゃ運命扱いされて、それが素晴らしいと言わんばかりにドラマになる。 これだけツールが増えた中で嘘のつけなくなった時代に突入するだろうと思ってたけど、嘘もしっかり進化して、ちゃんとしっかり嘘もつけて、つかれちゃう。
世紀の純愛、織姫と彦星の物語も世紀を跨いで語り継がれちゃったけど、やってきた世紀には、その物語はついに、本当に物語になってしまって、そこに浪漫は投げ込めず、託せない。できればもう少しそういうのを信じていたかった。
いやに後ろ向きな「七夕」への想い。今日は晴れ、きっと逢うんだろうね。じゃぁもう少し信じてみようかな。
Today's Favorite Song
Dreams come true 『7月7日、晴れ』
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