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楽の御気楽日記

2007年11月26日(月) 映画”パフューム”ネタバレあり

映画”パフューム〜ある人殺しの物語”これ、原作が面白いって有名だったから見たかったやつ(原作は読んでない)。
18世紀、パリの魚市場で産み落とされたグルヌイユは驚異的な嗅覚を持っていた。青年に成長したある日、赤毛の少女が発する至福の香りに出会うが、夢中になるあまり彼女を殺してしまう。死と共に香りも消えてしまうことを知った彼は、香りを永遠にとどめておく方法を探るため調香師に弟子入りをして、貪欲に技術を身に付けていくが、香りを永遠にとどめておく方法は分からず、それを求めて職人の街グラースへ向かう。途中、自分自身に体臭がないことに気づき衝撃を受けるが、グラースの街で運命の香りと再会する。

ここからネタバレ!!注意!!


さすがに面白かったのですが、なんだろうなぁ。わかるし、怖いし(女性を暗闇で待ち受けるグルユイユの姿は怖いです)、ついてもいけるんだけど、そんな方法で香りを写し取ることが出来るのか?とか、死んだ人間の香り(動物の脂を体に塗り、包帯(?)で巻き、香りをしっかりと脂に写し取る)というよりも、それは皮脂の臭いになるから決して良い匂いではないだろう?とか。究極の香水の話が中盤で出てくるのだが、最初の師が13種類の香料のうち12種類まではわかっているのだが、最後の13種類目がわかっていないという話をするんです。それから究極の香水と共に赤毛の女性の香りを追い求めるんですが、グルヌイユは女性の香りを13種類集めて究極の香水にしようとする。人間の香りですよ?まぁ、フェロモンという話は分かりますが・・・。で、捕まって当然死刑が言い渡される。で、いざ民衆の前に現れようとするときその究極の香りが効力を発揮する。香りに皆が平伏し、仕舞いには隣り合う者同士が愛し合う。しかし、その場面を見て男は孤独を感じる。誰も男には寄っては来ないし、男もその輪には入れない。男は最初に殺した少女を思い浮かべる。殺すのではなく、愛し合いたかったと初めて気付き涙を流し絶望する。っていうか、香りをつけたハンカチーフを振った瞬間、周りにいた民衆(当時の処刑はある意味娯楽だったから見物人が多かったことと、仲間が殺され行ったのでそれこそ暴動寸前だった)があっという間に”天使だ!”と口々に言って平伏していく様がすごかった。っていうか、そんなに香りって奥(遠く)まで届くものかね?最終的に男は産まれた場所、パリの魚市場に戻って残った香水をすべて体にぶちまける。集まった人々はやはり”天使だ!”と口々に言いながら男に集まってきて、あっという間に男は自分を消滅させる。男は愛を感じることが出来たのか?それとも生まれたところで自分を消滅させることでなかったことにしたのであろうか?ハンカチに一振りで周りの人々が愛し合うぐらいだから残り全部体にぶちまけたら・・・・ねぇ。でもすごいよな、ゾンビだよなぁ〜。何も残らないのだよ、何も。良くも悪くも最後が印象的でした。

グルヌイユがナイナイの岡村さんに似てました。


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