TALK TO MYSELF IN MIDNIGHT 

BACKINDEXNEXT

あの日の君に1

もう 帰るね
そう言って
玄関に向かう
小さな背中
そっと
抱きしめた

窓の外
小鳥が
桜の実を
ついばんでいる
初夏の朝

きっと
たくさん
つらい思いを
させているね

だけど

どうすることも
できないでいる僕を
君は
昔と変わらない瞳で
見つめてくれる

愛している

それは
まぎれもない真実



author:蒼井冬星 HOME  
Copyright (C)2001-2020 Tousei Aoi All rights reserved.
TALK TO MYSELF IN MIDNIGHT内の詩の著作権はすべて蒼井冬星にあります。
転載、引用の際はお知らせ下さい。