アジパシ後編 - 2002年09月08日(日) 突然の中止を告げられ、俺と前編には一度も名前を出さなかったが、O黒(バカ友)は唖然としていた。 場内の観客たちもカイジばりにざわっざわっとしている。 コース内にいたオフィシャルたちも続々と引き上げている。 突如として、今回もっとも観客たちから視線を浴びて激走するであろうSSが、ただの通過ポイントと化してしまったのである。 ドライバーたちもさぞかし拍子抜けしたことであろう。 会場内では町の青年部などによる「うまいもの市」みないなイベントも開かれていたので半分以上の客たちはそっちに流れていたが、本当の車好きと見られるバズーカのような望遠レンズのカメラを抱えたプライベートカメラマンたちはただ通り過ぎていくだけのラリーカーをファインダーから除いていた。 ただ流していくだけの泥だらけのマシンたち。 俺らもせっかく来たのだからという思いから通り過ぎていくラリーストに手を振ってみようと柵の一番前まで行ってみる。 するとそこに見えたのはあまり見慣れない黄色いあまり大きくない車。 スズキイグニスだった。 あまりに突然の出来事で、カメラを準備する余裕もなかった。 ゆっくり流してゆくその黄色いマシンは、窓を開けこちらに手を振っていた。 そのときは黄色いマシン=田島という意識で、田島選手に手を振ってもらえたと思っていたが、よくよく考えてみるとスズキイグニスは2台エントリーしていたしあの車は左ハンドルなのである。 ということは、イグニスは向かって左からやって来ていたので窓から手を振っていたのはコ・ドライバー(ナビ)ということになる。 ま、いづれにしても、世界を股にかける人たちに手を振ってもらえたのは光栄なこと。貴重な体験でした。 自動車レースにはお約束のレースクイーンのお嬢さん方からスマイルと目線を頂戴し、ご満悦のO黒さん。(俺も) O黒氏曰く、「立石さんラブリー」 確かにかわいかったッス。 その日の午後にもう一本同じコースを使用するSSが予定されていたが、この様子では危ういと判断し、往年のラリーカーが展示しているという別の会場に移動することにした。 その別会場へ迷いながら向かうこと2時間。ようやくついた頃には人もまばら。 ウルトラマンコスモスショーなるものが開かれており、このショーがもしなければどれだけの人がここに残っていたのだろうと思うとちょっと寒い。 その会場にはスバルインプレッサや、レガシーのラリーカー、三菱ランサーなどの本物のマシンが展示されていた。 それだけではない。 日産Zのラリー仕様車とか、ダットサンのなんかようわからんすんげーのとか、スズキのブースにはイグニス(これも本物)が飾られていた。 間近で見るとやはり迫力が違う。 フェンダーの張り出し具合とか、タイヤのでかさ、当然ロールゲージ以外何もない車内。すべてが本物なのである。 O黒さんも少々興奮気味にデジカメを構えている。 1回でいいから乗ってみてー…。 それが二人の意見である。 そのあと帯広名物の芋を買い、豚丼とほっけを食い帰宅。 北の国からはビデオで後から見たとさ。 ...
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