Mother (介護日記)
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○○銀行○○○支店 支店長殿
平成13年7月26日 ロビーアシスタント ALLURE
このたびの実母(○×△□ 77歳)の入院に際しましては、 店内の皆様にご心配とご迷惑をお掛けし、大変申し訳なく感じております。
これまでの母の病状経過について・・
第1回入院 3/21〜4/25(35日間) 「○×医院」 1月よりの風邪をこじらせて咳と痰が止まらず、 歩行や着替えなどの動作により呼吸が苦しくなる為、 病院に行ったところ「結核の疑い」とのことで、入院。 点滴と経口薬による治療。 塗沫検査・培養検査により、結核ではないことが判明。 保健所より「退院前にCTによる確認を」との指示があり、 CT施設のある市民病院へ紹介状を持参。 CT・レントゲン・血液検査を実施。 退院後3週間、私の家にて、経過観察。
第2回入院 5/15〜7/4(50日間) 「×○病院」 前回退院直前の検査結果により、 「間質性肺炎(BOOP)」と思われる。 点滴・ステロイド経口薬・酸素吸入にて治療。 CT・レントゲン・血液検査・気管支鏡検査を実施。 肺気胸・気管支拡張症などの症状もみられる。 退院後4日間、私の家にて経過観察。経口薬投与。
第3回入院 7/17〜 (継続中) 「×○病院」 退院後5日目、自宅に戻ったが、食欲不振・発熱・歩行困難。 急激な暑さによる熱中症とみられる。 レントゲン撮影の結果、右肺に異常。 前回の間質性肺炎に細菌感染があったとみられる。 この場合は、投薬治療により早期に回復すると思われる。 ただし、間質性肺炎そのものが拡大し特発性肺炎に移行した場合は 治療も長期に渡り、呼吸不全等による生命への危険もあり、 その覚悟は必要であるとのこと。 現在、ステロイド投薬・点滴・酸素吸入にて治療中。 経過観察に1〜2週間の入院を予定。 歩行厳禁。入浴不可。ポータブルトイレ・オムツを使用中。
今後について
* 入院中は毎日面会 衣類交換・身体の清拭・食事の補助・ポータブルトイレの始末・買物等
* アパートの引き上げ ・高齢であるため、今後の独り暮しは困難であると思われる ・食事・洗濯・入浴・買物・投薬管理・電化製品の使用に補助等が必要 ・家主やアパート住民からも施設利用や同居を示唆する声あり ・同居・老人施設入居を問わず、家具・電化製品等の処分が済み次第、 8月中に引き上げを予定 * 介護申請および老人施設利用 ・退院後、主治医の意見書を添えて申請書の提出。 ・訪問調査・審査会を経て、認定結果までに約1ヶ月 ・認定により、各老人施設利用料は1割負担 しかし、現状では「自立」と認定される可能性あり また、介護度1として認定されたとしても、老人施設利用にはまだ検討すべき点あり。 ・重度の痴呆老人との生活によって、母の精神状態が悪化する可能性 ・非衛生的な環境・人手不足による介護不充分 ・規定により短期入所を繰り返すことで環境の変化に対応できなくなる可能性 ・ 遠方の施設入所により、日々の面会が不可能
* 障害者申請 ・ 右耳の聴力なし、左耳補聴器使用
現時点では 退院後、体調がどの程度まで回復するのかわからず 介護度1と認定された場合には、施設入所とするのかどうかを検討中であり、 また退院から認定までの1ヶ月をどこで過ごすのか、 同居の場合、近隣への負担を考えると、私の退職もやむを得ず、 視野に入れているところであります。 父は28年前に他界しており、母にも私にも兄弟姉妹がいないため、 母の介護ができるのは私ひとりしかいない状況にあります。
配属から6年目、担当の仕事にはやりがいを感じており、 多くのお客様と明るい行員の皆様に助けられて今日までやって参りましたが、 今回突然の母の病気で大変とまどっております。 しばらくは勤務予定に変更・支障が出る等、ご迷惑をお掛けするかと思われますが、 どうぞよろしくお願い申し上げます。
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