Mother (介護日記)
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最近、近所に住む老人会のお友達のOさんから、頻繁に電話がかかってくるようになり、 自身が身体障害者で、家から出られないため、毎回母に遊びに来るように誘う。
しかし私はいつも昼休みに母に電話を掛けているので、 母が電話に出ない場合、その原因がわからなくて心配をしてしまう。
ただでさえ耳が遠いので、台所にいて聞こえないのか、倒れているのか、わからない。 大抵は10コールぐらいで出る。 出ない時には数分後に掛け直す。
連絡が取れなかった最初の日に、私が帰宅すると玄関には母の靴が出ていて、 母の部屋には見なれない人形があったので聞くと、そのお友達の家に行っていただいたとのことだった。
私は母に、昼の電話の意味を話して、一人で勝手に外出しないようにと言った。 そして、母はまだ通院中であり、病気の治療中であることと、 Oさんは、身体障害者で歩けないけど、今は特に病気ではないので、 病気の母がこちらから訪問するのはおかしなことだとも言った。
しかし、その後も連絡が取れないことがあり、たびたび訪問しているようだった。
そして、一人で歩けることに自信がついたのか、 先日、お金も持たずに美容室に行くということがあったので、 私は思い切ってOさんに電話をした。
「退院したとはいえ、今はまだ2週に1度病院に通っていて、 投薬の治療を受けているところなので、外出は当分控えさせていただきたいのです。」
Oさんは、 「そうですか、大変ですね。 私はお母さんがかわいそうだから、笑わせてあげようと思って・・・」と言ったものの、 3日も経たないうちにまた電話を掛けてきた。
その日はちょうどレフティーが休暇で、電話のやり取りを聞いていると、また誘っているので、 電話を代わって、「もう当分誘わないでください」と言ったところ、 「もう2度と電話しません!」と怒って電話を切ったらしい・・・
しかしそれも仕方がない。 こちらは病気治療中なのだから。 オムツもしているし、そちらのご家族に迷惑を掛けるかも知れない。
いや、既に『お正月にお酒をご馳走するから』と呼ばれて行き、 たくさん飲まされて立てなくなり、トイレに間に合わずにお漏らしをしたことがあると、 母から前に聞いているのだ・・・
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