Mother (介護日記)
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2002年01月27日(日) 車椅子デビュー

今朝ものんびり寝ていたら、老人会のお友達に起こされた(T_T)

パジャマ姿で出て行く私。
母も寝ていた。
レフティーも寝ていた。

母を見舞ってわざわざ来ていただいたので、上がっていただくことにした。
カーテンを開けて、お布団を寄せて・・・(^^ゞ

30分ぐらい話して行った。
こうして来ていただく事はとてもうれしい。
母の顔も声も活き活きする。

* * * * *

今日はレフティーが休みなので、母を連れてお散歩をすることになった。

コンビニの入り口で、
「自分の好きなお菓子を買っていいよ」と言って1000円を渡した。
自分でカゴを持ち、おせんべいや飴を選び、自分でレジでお金を払った。

それはまるで小さな子供のお買物のようだったけど、母はとてもうれしそうだった。
私たちが買って来てあげるのとは明らかに違っていたし、
私たちと一緒に行っても自分が選んだものを私たちが支払うのとは微妙に違っていたと思う。

それから車で5分走ったところの海の目の前の広場に行った。

車椅子デビューである。

雨上がりでもあり、砂が多いところでは、車椅子は埋まってしまって重くなる。
母に自分で動かすように言うと、それでも一生懸命車輪を回していた。
30mも行かないうちに息切れがしてしまった。

わずかな傾斜であっても、
上り坂では車椅子では大変だし、下り坂では危険だということを知って欲しかった。
車椅子を買った時、母は、
『これさえあれば、ひとりでどこへでも行ける』と勘違いをしていたのだ。
そんな考えでいるのでは、
私たちが仕事に行っている間にも勝手に出掛けてしまいそうでとてもコワイので
車椅子はずっとレフティーの車に積んだままだった。

そこで、今日はお天気も良くなり比較的暖かな日だったので
母に安全な場所で車椅子の特徴を覚えてもらう目的でやってきた。

階段もチャレンジしてみた。

例えば、駅などを想定して、
12kgの車椅子を持って階段を昇り降りする。
それでも母は、5段程度を必死に昇っていた。
これにはレフティーも私もビックリだったけれど。
しかしさすがに降りる時は、不安定で重い車椅子を持ってでは、とても危険である。

なんとなく、イジワルなやり方のような気もするけれど、
子供と同じで、危険な事については最悪の事態を招く前に、
その危険性を身を持って体験させるのが良いだろうと思ったのだ。

母はおそらく、少しは理解できたのではないだろうか?
難しいことを覚える事はない。
『車椅子は、家族に押してもらうもの』という認識さえ持ってくれれば良い。

長袖を着ていて、自分で車椅子の車輪を回そうとすると、袖が擦れるし汚れる。
足載せを避けて車椅子に乗り降りするのも、覚えなくてはイケナイ。
両手のブレーキにも段階があるので、とっさに自分で判断することは難しい。

こうやって30分ほど広場の中を回りながら、
すっきり晴れた雨上がりの海を見て来た。


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