Mother (介護日記)
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調査員が来る1時間前になって、我が家はやっと部屋の片付けと掃除を始めた。
母の体調も良いので、母にも自分の部屋(四畳半)に掃除機をかけるように言った。
そう言えば、このところ母の咳が出なくなった。 夜中の発作的な咳はとても辛そうだったし、私たちの睡眠にも影響があったが。
レフティーはキッチンのガスコンロの掃除をやってくれた。 腰の重いレフティーだが、やるとなったらプロ並みの仕上がりである。
私はリビングと廊下に掃除機をかけて洗濯物を干しておしまい。 ♪〜( ̄ε ̄;)
* * * * *
予定通り、1時半にIさんという50代くらいの女性調査員がやってきた。
母への質問のうち、母が答えられたこと・・・ 自分の名前、生年月日、現住所、同居家族の名前とその関係、自分の生んだ子供の数。
答えられなかったこと・・・ ここに同居する前にはどこに住んでいたか。 何の病気をしたのか。
いくつかの質問の後は、母には席をはずしてもらって私とレフティーとでの応対となった。
・夜中に起き出すことはないか。 ・突然大声をあげたり泣き出すことはないか。 ・1人で出歩いて自分の家に帰れないことはないか。 ・食べたことを忘れてしまっているか。 ・自発的に家事をやるか。
なんだかたくさん聞かれたような気がするけど、思い出したら参考までに付け足すつもり。
調査員は、アンケート形式のプリントに従って質問をし、特記事項を欄外にメモしていた。
事前に、家族構成や入退院の記録や問題行動など、 レポートを作っておくべきだったと後悔した。
質問に答えていると、およそこの状態では認定にはいささか無理がありそうだ。 調査では『最近の2ヶ月の様子』を見るので、 過去にあった強烈な被害妄想などは、今回の調査の対象には含まれない。
申請の動機を聞かれたのだけど、 「火の始末、悪徳商法、人と会話しないことによる語彙の減少、 テレビに頼ることの悪影響」というところか。
『周囲の勧め』も強いかも知れない。
私は介護保険についてのパンフレットを見て 『ひとりでお風呂に入れる、ひとりでトイレに行ける』状態では 認定が下りないだろうと諦めていたので、申請を急ぐつもりもなかったが、 周囲が『身体が自立でも、知的障害のほうで認定が下りるはず』だと、 熱心に勧めてくれたので、通る通らないは別としてどんなものか申請してみることにした。
勤務先に対してこれまでは『母親が病気なので』ということで、 堂々と有休を使って必ず週に1度は休むようにしていたが、 やはりこちらとしても「できる限りの努力をする」ことも必要だ。
なんだかんだと、母の入院から来月で1年になる。 有休という権利があるとは言え、感謝の気持を忘れてはいけない。
認定の是非はわからないが『自立』であっても、 市のサービスが低額で受けられるという。
どの形にしろ、デイサービスが受けられるようになれば、 母を1人で留守番させる日を減らすことができ、私も公休のみで済むようになる。
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