Mother (介護日記)
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2002年03月28日(木) 割り切れない思い

ホントは今日のことは書きたくない。

『自分が悪い』と認めてしまえばいいことだけど。
だけど、どうしても、割り切れない・・・
やり場のない怒り。
その裏腹に自分に対する情けなさ。愚かさ。


* * * * *


今日は主治医Kのいる木曜日、3週間ぶりの検診であった。
同時に整形外科の予約が8時半に入っていたのを、私はすっかり忘れていた。
私たちは、内科の予約時間の10時にやっと間に合う時間に到着した。

整形外科の担当医は、毎週木曜日はオペなので診察はもう無理だとのことだった。
2週に1度の注射と薬さえもらえれば、それでいい。

手首のガングリオンが痛む絹江を整形にひとり残して、母と私は内科で待った。

今日は何故か空いていて、じきに呼ばれた。



私は主治医に先週の母の様子を話した。

月曜に救急車で運んだこと。
水曜には整形外科で診てもらったこと。

もちろん、主治医の手元のカルテにはその記録が残っている。


私は、肢体不自由(体幹)で再度障害者申請をするための書類を取り出した。
市役所の職員が勧めてくれたものだった。

しかし・・・ 


『いや、それは無理だよ、ぜんぜん。
 だって、今もこうして立って歩いているんだから。
 圧迫骨折って痛いのは最初の1週間から10日ぐらいだから、
 安静にしていればだんだん良くなりますよ。
 だから、そんなすぐに寝たきりになるなんてこともないし。
 きっとしりもちでもついたんでしょう。その拍子に圧迫骨折したんでしょうけど。
 それも先週のことでしょう? もうだいぶ楽になっているはずですよ。
 老人の腰の曲がり、あれがみんな骨粗鬆症、圧迫骨折ですから。
 普通は1日、2日入院したりもするんですけどね。
 痛くて動けなかったでしょう? それで良かったんですよ。』
 

はぁ?

治る? 10日で? 

え?

ちょっと待ってよ。

救急外来の担当医Yも整形外科の担当医Wも、そんなこと一言も言わなかったじゃん。


だって、『治療レベルじゃない』って。
 
     『介護』だって。

     『肺が汚い』って。

     『骨がボロボロ』だって。 


だから、私、仕事辞めたんですよ?


激痛に苦しみ、起きあがることも寝返りさえもできなくなった母に、うろたえる家族。


『今は辛いかも知れないけれど、この激痛は今だけだからね』と、どうして言ってくれなかったのか。

『1週間もすれば楽になるから』と言ってくれなかったのか。


頭が真っ白になった。

母がすぐにも良くなるというのに、私は素直に喜ぶどころか大きなショックを受けた。

私の退職は、それほど大きな選択だったのに。

なんで? どうして? 納得できない。


「辞めることはないよ、『私の早とちりでした』って言えばいい。」

早とちりだって?


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