Mother (介護日記)
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2002年03月29日(金) 介護認定審査

主治医の所見では、介護も障害者も、再申請をできるようなレベルではない。
母の圧迫骨折はもうじき回復するのである。(痛みがとれて、あとは背中が曲がるだけ)

そうなると、借りたベッドはどうなるのか。

通常のレンタルでは、あの3モーターの介護支援ベッドは、¥17500/月 である。
介護認定が下りれば、その1割、¥1750 の負担で済むが、
このままでは2月時点を基準にして「自立」と認定されるかも知れない。


実際のところ、昨夜すでに母はひとりで動いていた。

夕飯の後、私が自分の頭を整理すべく日記の更新に夢中になっていたら、
母が食器を片付けにキッチンにやってきた。
それだけ気持ちも体も回復してしていたのだった。
それを見て、余計に私は落ち込んだ。


レフティーに相談したところ、
いつまた急に母の病状が変化するかはわからないので、
もし仮に全額自己負担であっても
2、3ヶ月はそのまま借りていてはどうか、とのことだった。


* * * * *


認定審査会は毎週木曜日の夜に行われるということで、
今日はすでにその認定結果を知ることができる。
通知が郵送されるのを待たずに、介護支援センターを通して調べてもらうと、
数分後、浅野さんから折り返しの電話が来て、要介護1になったとのことだった。

「1が出ましたから、ベッドのレンタル料の心配は要りませんよ。」

『要介護1』とは、立ち上がりや歩行が不安定。排泄・入浴などに一部介助が必要。

確かに妥当な認定だと思う。

歩行では、誰か、もしくは何かにつかまらないと不安定だ。
それでも3分以上歩けば疲れてしまう。
少しの動作であっても、息切れがする。

昨日の検診の後、SPAに連れて行ったが、
最近では母は浴槽の中に入る時には、私が抱っこをしている。
浴槽の段に座り手すりを掴んでいたのに、ふとした拍子にふわっと体が傾いたので、
あわてて支えに行ったのだった。 これではとても1人で湯船には置けない。



* * * * *


今朝は義姉からの電話で起きた。
そして、激動の10日間について話した。

突然の退職に驚いた元同僚からのメールも来ていたが、返事が遅くなってしまった。
この退職劇を、彼女達はどう思うのだろうか。

顔も洗わず、3時になってやっと初めての食事を摂っていたところ、
ケアマネージャーの松浦さんの訪問を受けた。

母は、ベッドの上でアルバムをめくっていた。
絹江が2、3歳頃のものである。

松浦さんと私との会話が聞こえているのかいないのか、
顔を見て話し掛けられないと反応がなかった。

母には介護支援センターだの、ケアマネージャーだのと言っても、
理解できるわけではないから
「これからうちの為に、いろいろとお知恵を貸してくれる方だよ」と紹介しておいた。

私が仕事を辞めたことや、
レフティーが急性胃炎になったことをそばで聴いていても、なんの反応もなかった。
たぶん聞こえていないのだろう。 母は聴く気になって聴かないと理解できない。

今後、我が家の介護サービスについては、
この松浦さんに計画書の作成をお願いすることになる。
その委託に関する届出書に署名捺印をすれば、市役所に提出してくれるとのことだった。

要介護1の場合、1ヶ月に16万5800円の支給が受けられるので、
この中で訪問介護や通所介護、福祉用具貸与などのサービスを、
うちがどのように受けるかを考えてくれると言う訳だ。
これは『16万円分のサービスをタダで受けられる』というのではなくて、
『16万円分までのサービスを1割の負担で受けられる』という意味である。

うちは現在、16万円のうちの17500円をレンタルベッドの為に使用し、
自己負担が1750円であるということになる。


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