Mother (介護日記)
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2002年10月24日(木) 矛盾する発言から生まれる疑惑

2週間ぶりの検診である。

昨夜の雨は、なんとか上がっていたので、
寄り道のことも考えて車椅子を持って行くことにした。

タクシー会社は、これまでの「K」から「I」に替えた。

この運転手は障害者割引の一覧表と計算機を持っていたので、
降車時の清算はスムーズであった。

病院のボランティアが、タクシーの到着と開けっ放しのトランクから覗く車椅子を見つけたのか
外まで迎えに来てくれ、運転手が降ろした車椅子を広げてくれた。

病院の受付にいるボランティアは、銀行のロビーアシスタントと同じ役割で、
初診患者への対応、受付機の操作のご案内、各科までの誘導等を行っている。
しかし「ボランティア=無給」とは、本当に頭が下がる思いだ。
私も地元の新聞を読むまでは「仕事=有給」だと思っていた。

病院のボランティアは登録制で、他にもおしぼりを作るなどの作業があるらしいが、
私には恥ずかしながら、現在のところ『ボランティア精神』なるものが全くない。

それだけに一層、ボランティアをしている方々に対しては尊敬をし、
感謝の気持ちを忘れずにいるが・・・


 * * * * *


中の待合室に入った母は、診療室のカーテンの隙間から主治医の姿を見つけ、
「あ〜っ、K先生だ♪」 と、大きな声で言ったので、
他の患者さんも、カーテンの向こうの主治医も看護婦さんたちも、一斉に笑った(^_^;)

「すいません(^^ゞ」 と言って、私はカーテンの隙間を閉じた。

「ダメだよ、覗いちゃ」 と、母に注意したが、カーテンの向こうに患者さんはおらず、
主治医は、直前の患者のカルテを記入しているようだった。
 
すぐに呼ばれて、カーテンの中の診察室に入る。

K 「前回、薬を増やしましたけど、どうですか? 調子いいですか?」

A 「土曜日にデイサービスに行ったのですが、
『セキが多くて心配だから病院に行った方が良いのでは?』と言われまして。
 私も『主治医がいないので』とは言ったのですが・・・」

K 「病気のこと、知らないからね〜」

A 「その日、こちらに電話しまして、内科の看護婦さんと話したのですが、
   結局、次の検診日まで様子を見ようと言うことになりました」

ここでパルスオキシメータの数値が『87%』と出た。

K 「今日は少し低いね」

A 「今日も、玄関からタクシーに乗るまでの10m、20mの歩行で息切れをしてしまって。
   施設でセキがひどいのも、施設内を歩いたのが原因だと思ったので、
   トイレへの移動も車椅子で、とお願いをしたところですが・・・」

K 「感染症の方は悪いですね。ずっと治療はしていなかったから」

はい? (@_@;)
確か前回の説明では、入院しない理由が“今回は感染症がないから”ではなかった?

何だか最近、主治医の発言がアヤシイ。

病状について何を聞かれ、どう説明したのかまでは、カルテに記録していないからね。

いや。
今の状態を見ても、施設から言われることが多くなったことにしても、
はたまた私がチェックしたカルテの血液検査の数値から見ても、良くないことは確かだけど。


今日はレントゲンを撮った。

被爆による肺炎になるのではないかと思えるぐらい、
母はこの1年半の間に何度もX線を浴びている。

私はデジカメを準備して診察室に戻り、
出来上がった画像を主治医が蛍光灯に照らした直後に撮影したので、
主治医も少し驚いていたようだった。

K 「デジタル処理になって鮮明になったので、
   前より悪いように見えますが・・・あまり変わりはないですね」

・・・と言いつつも、
前回増やしたばかりのステロイド(プレドニン)をさらに増やしていた。


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