天気の良い五月の昼下がり
適度に空いたコーヒースタンドで一人 古本屋で買ってきた1冊百円の文庫本を読みながら ハンバーガーを齧りながらアイスコーヒーを飲んでいる自分が 一番幸せなんだと思う
「それが君が一人身な理由?」 「理由にならない?」 「・・パートナーの一人の時間を尊重する人もいるよ?」 「誰かを待たせていると思うとくつろげない」 「優し過ぎてわがままだね」 「その人と一緒にいる時間が『一番』じゃなきゃ相手に失礼だと思う」 「現実的じゃないな」
彼は諦めたように笑って断罪した。
「一生一人でいたまえ」 「だからそう言ってるじゃないか」 「でも結婚式には呼んでくれ」 「それは矛盾した希望だろう?」 「君のそのひとりよがりに付き合える相手なんて、 会ってみたいに決まってる」 「ひどいな」 「だからいつも言っているじゃないか」
僕は思わず笑ってしまった。
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