GG(酒と薬と煙草に溺れる女)
誰か僕に苦悩という喜びを与えて下さい。

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2001年09月02日(日) 十代の心 その4



  傷痕


 僕が最も恐れ最も必要としているものは愛情である
 僕は人間が怖い
 人間は感情を持ち そしてその感情は常に変化し得るものだからである
 だから僕はその変化に対応出来る程度までしか
 人間を愛する事は出来ないし
 また 愛される事が出来ない
 万一 その限度を越えて深入りしたり
 悪い人間になった時には
 僕は自身を戒める
 僕にとっての戒めには二つの意味がある
 一つは前に述べたような自分に罰を与える為のものであり
 もう一つはそれによって生を実感する為のものである
 カッターナイフで傷付いた僕の身体は
 その傷痕が消えるまでは
 清純でなければならないのである


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