騎馬民族

2002年04月30日(火) 【29日】馬よ、進め。魚よ、かかれ。バンビよ、跳ねれ。

馬に乗りに行こうと誘われた。
こっこさんは乗馬をする人であーる。
馬になど触ったことはおろか乗ったことなど無い私。


こっこさん:大丈夫、大丈夫〜

普通に誰かが引いてくれて乗るだろうと思っていた。
申し込みの時にコッコさんは係員に言った。

係員:経験はどの位ですか?
こっこ:二人とも10回位、乗ったことありますぅ♪
係員:じゃぁ、大丈夫ですね。
こっこ:はい。大丈夫です〜。


うむ。うむ。うむ。
どうやって乗るんだ。コラッ。
どうやって進むんだ。コラッ。
どこが大丈夫なんだ、コルァァァ。

普通のコースじゃ面白く無いから「白樺コース」にしようとコッコさんが言った。
私にしてみたら白樺でも何でも乗ったことが無いので同じだ。

どっちの馬が良い?と聞かれ、黒い大きな馬を選んだ。
名前はボーニーだそうで、私にしてみたらボーニーでもポニーでも大人しくしていてくれたら何でも良い。

よろしく、ボーニー。
本当によろしく(強


コッコ:乗るときは左膝を折ったら係の人が持ち上げてくれるから。
 
    あ。でも落ちたら死んじゃうから気をつけてネ(はぁと

 
     
そう言い残しさっさと自分の選んだ馬に行ってしまうコッコさん。
目の前には係員さん。今更後にはひけねー。

 行け。行け。進めよ。私。

さえ:こんにちは。よろしくお願いします♪

そう言いながらも確実に顔は凍っている10回経験してる筈の者。私。

左膝を折ると係員の人が持ち上げてくれ、一回でヒラリと乗ることができた。

乗れた。乗れた。乗れたぁぁぁぁぁぁ(心でガッツポーズ

幸運でした(涙
3頭が連なって歩く。私は2番目。うむ。うむ。


係員:近づき過ぎると蹴ったりするので、距離を少し空けながらついて来てくださぁい。

....距離ってどうやってあけるの。あけるの。あけるのぉぉぉぉ!!

係員:はい。それでは行きましょう♪

...どうやって行くの。行くの。行くのぉぉぉ!!

テレビで見たまま、足で蹴って見た。
うむ。動かん。

係員:両足で蹴ってみましょうか♪

うむ。両足ですな。ボンッ。

進んだ。進んだ。進んだよぉぉぉぉぉ!!


..ていうか、走り出したらどうやって止めるのでしょうか...。

係員:はい。少し右に寄らせて下さい(はぁと

....右にはどうやって寄らせるのでしょうか。


その内、気持ち良くなったきた。
砂利を踏む蹄の音。
馬に乗ってる目線や高さ。振動。
白樺の中を3頭が歩く音だけが聞こえる。

かっくいい。かっくいい。かっくいぃぃぃぃ。


馬から降りてコッコさんが言った。

さえちゃん、本当に危なかったんだよー。
生きてて良かったネ(はぁと


釣堀をすることにした。釣る魚は「ヤマベ」であーる。
コッコさんは釣堀名人、釣りなど初めての私。
うむ。子供でさえ軽々と釣っているのだ、できない筈はにゃい。

コッコさん:ここの魚、すぐに釣れちゃうから遊んでから釣っていいよ(はぁと

    
まかせておけーい。
コッコさんが針にエサをつけてくれ、それを投げ入れる。

...つ、釣れない....。

普通に釣れない。エサがだんだん無くなって行く。

コッコさん:もう、そろそろ釣っちゃってゴハンにしよう(はぁと

まかせておけーい。

あ。指に針が(涙
自分を釣ってどうする私。

あ。かかった!!!

....水の上の木の葉でふ。

コッコさん:全くもう! バカかしら、この子は(笑)
さえ:だってぇぇ(涙

なんとか釣った4匹のヤマベをサバいてもらい、自分達で焼く。
火がおきてる炭に串に通した魚を刺してしばらく待つ。

タバコでも吸って待ってよう。
いつもやるように火バサミで炭を1個拾い、タバコに火をつける。

ふーぅ。

コッコさん:あら、ワイルドね。さえちゃん。

普通っす。

炭に刺してる魚は私達だけでは無く、皆が共同で使うので自分達がどれだけ大きい魚が釣れたかがあきらかに分かる。
私のは大きいのが1匹と小さいのが3匹♪

隣りに大人しそうなおじさんと小さな女の子を連れた親子が魚を刺しに来た。
なんとも自分が釣った魚2匹に満足そうな顔をしていた。炭に刺すのが終わり周りの魚に眼が行く余裕が出てきたらしいおじさんは一言言った。


おじさん:うちの魚、ちっちゃいな...


はい。ちいさいです。
明かにそれはそれは小さくて、私のとった小さな魚よりも小さくて炭を囲っていた皆の涙を誘いました。

やっと魚が焼けたのでビールを飲んで魚を食べて帰って来た。
川の魚は泥くさいと言うけれど、そんなことも無くて美味しかったよ。

そう、そう。
たくさんの山菜のお土産を持って札幌まで帰る最中に、バンビを4匹と親鹿を見たよ。きっとこれも誰かの家で飼われてるんだろうなぁと思って草を食んでる5匹を見てたら山の上に逃げて行った。

白いお尻がピョンピョンしながら消えてく姿が超可愛かった。

...って言うか、さすがにここら辺で鹿を飼ってる人は居ないみたいで野性のバンビだったみたいです。

だってダチョウを飼ってる人が居るくらいだもの。そう思うのも当たり前っす。
それよりなにより北海道最高。今年の夏は北海道を周ったる。


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