テレビを見た。 かれこれ、何年ぶりだろーかと言う位。
なのに見たテレビは「北の国から」 しかも泣いたりしちゃって。
しょうちゃんは百万本のバラの花の歌を真似して、お花を毎日毎日、蛍へ贈りつづけた。 実際、私の6畳の部屋に百万本も花を贈られた日には歩く場所すら無くなるけれど、今時そんなことをする人がいたなら、やっぱり感動すると思う。
数年前、親友の妹のベランダに夜中になるとバラの花が毎日1本置かれていた。 それを聞いた私と親友はある日、電気を消し、ビールを飲みながら妹の部屋でその犯人を待ち伏せしたことがある。
一体、何時に来るかわからない人を待つこと数十分。
さえ:今日も来るのかなー? 親友:もう、そろそろだと思うんだけどなー(←君は誰だ
...黒い影が!!
さえ&親友:(キタァァァァァァァァ)←身振り手振りで大はしゃぎ
その影がバラの花をベランダへ置いて帰ろうとした瞬間、私達は玄関に走った。 私くらいになると裸足で追いかけた(笑)
マンション住まいの親友は5階に住んでいるので、エレベーター階段しか無い。
さえ&親友:...あれ? 居ない...
エスカレーターも下った様子は無く、階段からの足音もしない。
親友:どこに行ったんだ? ...ハァハァハァ(ちょっと息切れ さえ:まだ、近くにいる筈だよ(コラ
親友と私は威嚇作戦に出た。
「もしもしー? いるのは分かってるから出てきて下さーい」
しばらく待つ...。
...もう、居ないのか? (眼で会話 いや、絶対居る筈(眼で返事
ふっと誰かが陰から出てきた。
その人物は....
親友の妹のことが好きだという、当時22.3歳の男だった。 何故、バラを置いているのかを聞こうと思ったけど、本当に野暮な質問すぎてできなかった。 もう一つは追いかけて引き止めたは良いけれど、特に話すことも無いことに今更ながらに気が付いた。 恥ずかしそうに立っている男の子に「ごめんね、引き止めて」と謝って帰してあげた。
おまけに「頑張ってね!」という言葉も付け加えた。
ちょっと可愛い男の子だったこともあり、親友と私は「青春だねぇぇ」「いいねぇ」等と又、ビールを飲み始めた。
何故、バラの花が毎日置かれていたか? ...逆算していくと、ちょうど21本目が置かれた日が妹の21歳の誕生日だったからだ。
結局、その時妹は大好きな彼氏が居たから、その男の子の気持ちは届かなかったのだけれど少なくとも私達はスゲェなって思ったのは事実。
今時、そんなことする人居ないでしょ?
いや、追いかける人も居ないと思うけど(笑)
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メールを頂いた。 さえちゃんは凄いよね、友達と話をしたと書いてあった。
いや、さえちゃんは凄く無いのです。 皆のお陰でいろんなことを考えたり感じたりすることができるので、皆のお陰なのです。
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