メロディの無い詩集 by MeLONSWiNG
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向 日 葵 ( ひまわり ) |
2003年06月06日(金) |
戸惑いと甘い誘惑の狭間で 生まれたふたりの間違いは 夏の匂いより息苦しく 汚れながら壊れていった
君のエゴで葬られた命は 死ぬまで君につきまとう 眩しい太陽は真夜中まで きみの肌に痛みを残す
傷痕の見取り図は 君を蝕む不幸色の明日 出口を破壊された迷宮 幸せの光に向かう力も 尽きてしまうくらい 肥大した 心の闇に咲いた 大きな向日葵
思い出せないその横顔は いったい 誰に似ているのだろう 君が抱くすべての憎しみを 映している人?
君の過去から消された人達の 笑顔は 今 遊園地の空に舞う 苦痛から解かれた自由は 記憶も消してしまうだろう
傷痕の設計図は 君が流した真っ黒な血で汚れ 細かい部分は何も読めなくなった 今日、雨がふってお日様は 微笑んでくれないから うなだれて 自分を支えきれなくなった 大きな向日葵
傷痕の展開図は 君が探してる薔薇色の明日 痛みこらえてまだ待っている 幸せの光に向かう力が 尽きてしまうかも知れなくても そこに咲いて 力強く 生きてゆく 大きな向日葵
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