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メロディの無い詩集        by  MeLONSWiNG
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第三者の夜明け 2003年08月16日(土)


どんな言葉にも君は
首を横にふった
嘘でこの世が変わるなら
犯罪者にでもなりたかった

夜明けまぎわのコンビニの
売れ残りのパンかじって
はらはら涙こぼしたあと
大声上げて泣き出した君

それほど悲しませたこと
責める言葉ももてずに
第三者の夜明けは
ただ 彼を憎んだ

世界中で一番
大嫌いだって
なじりながら泣き続ける
自分が見えないその場所で

多分そいつのことを
誰より一番愛してるのさ
近くで君を見つめる
想いには気付かないままで

そこまで悲しませたこと
じきに忘れるんだろう
誰も知らない暗闇の中
抱きしめられた瞬間に

世界中で一番
大きな花束より
安物の言葉一つで
君はすぐに振り向く

抱えた想いのぶんだけ
加速度をまして
同じ事何度も何度も
繰り返して深くなる

世界中で一番
大嫌いなやつが
無意味な時間飛び越え
ドアをそっと開ける

泣き疲れて眠った君を
王子様がおこす頃
ふてくされた他人は
やっと眠りにつく

泣き疲れて眠った君には
王子様の温もりが
ふてくされた他人には
眠いだけの朝の光が


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