メロディの無い詩集 by MeLONSWiNG
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オレンジ仕掛けの時計 |
2003年10月24日(金) |
時間を気にしてちょっとだけ早く 甘い甘い沈黙に駆け込んだ 秒針の音はスクイーズの圧力 はち切れそうな想いは もうダメかも
果汁まみれの歯車の音 きしみながら時を匂わせる 君と揃いのオレンジ 搾りとって ぐしゃぐしゃになって 濡れたままの手で ジュースの海で 甘い夢に浸って 時計なんて壊しちゃえばいい
声のトーンは高くして ヴォリュームは少し絞って ホワイトノイズが舌を噛む 遠のいてゆく意識が2人をつなぐ
果汁まみれの歯車の音 狂った動物みたいだよ キツイ匂いのオレンジ 搾りとって ぐしゃぐしゃにした 優しすぎるその手で ジュースを受け止めて 口うつしの明日は 時計なんて必要ない世界
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