メロディの無い詩集 by MeLONSWiNG
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その握力で 握りつぶせないでしょう じゃあ 腐ってしまうまで 我慢我慢
きみの か細い手のひらで 腐ったAPPLEが グシャグシャに 潰れるのを
待とう
そのうち崩れるほど ダメになってしまうから
APPLE
匂いを放って 色が変わったら 握った手のまま 高温の部屋の中へ 放り込んで
君と一緒に 発酵するのを待つ
キイキイキイと 空回りする 古い小屋の ドアの取っ手 古い樹の匂い 甘い砂糖の焦げた匂い
APPLE 君と一緒に 発酵して崩れていく
革命は 君を神隠しにした 少しイヤラシイ デザートの犠牲者たちの 真夜中の祭 真夜中の祭
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