メロディの無い詩集 by MeLONSWiNG
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あたりまえのように ママの水 当たり前のように 冷たい廊下
流行の服か 昨夜の喧嘩か 放置した温もりを 玄関に忘れてきた
あなたは母親でしょう その子の母親でしょう いままでどこにいたんだ いままで何を見てきたんだ
わからないでしょう どこにあるか わからないでしょう 誰が来たか
言葉の意味だけ探って その子の目を見ない ほら 紅い傷痕 ほら鈍い音がする
あなたは母親でしょう その子の母親でしょう いままでどこにいたんだ いままで何を見てきたんだ
いままでどうやって食べさせてきたんだ いままでどうやって抱きしめてきたんだ
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