〓月夜の日記〓(つぶやき版)
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2001年12月07日(金) 野外クリスマス





ずっとまえ



まだ高校生だったとき。






家庭科で、食物を専攻していたので、




家庭科室を使ってもよくって、






ある日 友達同士で借り切って  ケーキを作った。





といっても、 オーブンが ないから、 鍋でケーキ。


ともだちの一人がやったことあるっていって。






まだ明るい 土曜の午後、



確か・・・  そうだったと思うんだけど。



四人で集まって作った。




あたしと、 もう一人の子は、彼氏がいたので、  




ワクワクしながら、 その日の夜、一緒に食べよう!って思ってた。




クリスマス・・・




かわいかったな。 健気っていうかさ。




そういうことに、全力傾けられるんだもんね。 ほんと。





女の子っぽいよねえ。ふふ。



私は、スポンジを焼いて、フルーツをサンドした、


生クリームのいっぱいのったのが、作りたかった。




んだが、 鍋でケーキって難しいし、だいたいあたし、


キッチリはかって、手順どおりにってのが 苦手。




ケーキのスポンジは、デリケートだからねえ、、、、ってことで





ふくらみは、いまいちでした。 はは。



いまいちっていうか、 ふくらんでないかも・・・・






でもそれを、 半分に切って、 そして黄桃なんかをサンドして



ぶかっこうだけど、手作りケーキを作りましたとさ。



前もって、かっておいたケーキ用の箱にいれて、 バスにゆられて


うちまで 持って帰って・・・・





一生懸命だったよねえ。





夜、






クリスマスの真冬に  あたしと彼は  いつも行き場がなくて



外で会っていたから、  






寒いんだけれど、  あったかい缶コーヒー(あたしは紅茶)を買って




いつもの工事中で 全然進んでない道路まで行った。




眼下には 道路を走る車がみえて、高い場所にあるので、風がふいて


だけど、




誰も通らないから、 道の真中に  寝転んでも平気・・・




つくりかけでずっと放ってあったその お気に入りの道路で



あたしはケーキを 渡した。




「これ、今日家庭科室で 作ってきたよ」って。




一緒にたべた。 味はいまいち。 パサパサなスポンジ。




だけどさ、  なんだか いい気分で。




彼も うれしそうに食べてくれた。 おいしくないんだけど、うれしそうに。




寒いから、鼻水たらしながらさ。






すっごく寒いのに ずっとずっと そこで ケーキ食べたりして



話していたっけ。







恋人同士って感じよね。ほんと。









寒い日も、真夏も、 そこにいつも行って  夜中や夜明けまで



ずっと一緒にいたっけ。









その道路は、もう インターとして、活躍してしまって、




そんなことは 2度とできなくなってしまったんだけれど




そこから見た風景を 忘れられなくて




なんだか、不思議なんだあ・・・・  車がガンガンに通ってるなんて。





いつか、そこをドライブしてみたいんだ。




散歩でもいいんだ・・・・  







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