右腕のブレス
DiaryINDEXpastwill


2005年06月27日(月) ノータイトル

土曜日。
時給100円で10時間労働。

社会じゃ当たり前なのだろうけど。
ちょっとしんどい。
精神的にも肉体的にも結構張り詰めてるから。

それでも,正念場はまだまだ先にあって一人でなんとか乗り越えなきゃいけないときがある。
今はただ加速しているだけ。

仕事が終わるとメールが入ってた。
「飲みに行こうぜ」
気づけば同じ寮に住んでいるのに1ヶ月以上友達と会ってなかった。

久しぶりに飲んだって感じだった。

そのあと,友達の部屋でプロジェクターでサッカー観戦。
少し時間があったから,着替えに自分の部屋へ帰った。

ギクシャクしてたメール。
そういえばちゃんと返せてない。

少しだけ話そうかと思って電話した。
出た瞬間テンションの低い声。
そんなとき,彼女の言葉は聞き取れない。
普通に聞こえないような声でしゃべる。
僕の言葉も届いてないことも分かった。
僕の声は大きい。
声が大きいのが取り柄。
そんな声でも届いていない。

聞き取りにくい声で「友達から電話来るからごめん」
其処だけは聞き取れた。

「分かったじゃぁね」
「・・・」
「おやすみ」
プープープー

彼女は一言も言葉を発することはなかった。

俺ってなんでこいつと一緒に居ることを選んだんだろうって。
何度も振り回され,そのたび「次は頑張るから」って言われて。
頑張れないことも頑張らないことも知ってるのに「がんばれ」
そんな軽はずみな言葉を口にして。

正直,「おやすみ」すら言われないのはちょっとショックだったよ。

僕がうぬぼれてたわけじゃない。
彼女がうぬぼれてたわけじゃない。
だけど,僕の心に反して彼女は言う。
「こんなに大事にしてくれた人は今までいない。きっとこれからも現れない」
僕はそんな自分を演じることになれて,彼女は大事にされてることになれた。
お互いに傷心を引きずったまま始まった恋。
僕は大事に出来なかった人のことを思って彼女を求めていた。
彼女は大事にされなかった人のことを忘れることができなくて僕を求めた。

二人とも一人よがりだったんだと思う。

そして,ずっとあったすれ違いが今,表面化しただけで。
僕はそれを治す術をしらない。
彼女も知らない。
僕らは本当に治そうとは思っていないのだろうね。

お互いが求めていたものは僕ら自身じゃなくて,
そういった存在を求めていただけなんだろうな。

だから,僕は彼女にとってもう必要がない存在なのかもしれない。
都合いいことだけ慰めて優しくしてくれる場所。
結局,重要なことは一言も話さない。

それはお互い様なんだろうけど。。。

久しぶりに遠距離が辛いと思った。
今,会えれば,このまま続けることも終わらせることも結論を出せるかもしれないのに。少なくとも彼女の表情や言葉をちゃんと聴けるのに。
また,電話で終わらすのかな。
コレじゃ前とおんなじ。
僕はまた後悔するだけだろうな。

僕らはただ,自分が傷つかない方法を手探りで探しているだけなんだろうな。


のらく |ご感想があればこちらへ

My追加