こ こ ろ も ち 。

2003年08月21日(木) 家に帰るバッタ

夏休み前、草むらを ちょんちょんと跳ねてた
「芝生の切れっ端」みたいな、バッタの赤ちゃん。

再会したんだ。
私の自転車の前カゴに乗っていた。
もう 身長5〜6センチになって、立派なトゲトゲ足。

子なすに持たせた。「しょうりょうバッタの女の子」だよ、
一緒に、お使い 行こうよ。

「えぇぇぇ・・・ままー、ねぇねぇ・・うごいてる・・」
そりゃそうだよ。生きてるんだから。
連れてけない?
じゃ、カゴに入れて行こうか。きっと楽しいよ。

バッタは風を受け、オタオタしながらもくっついてる。
なかなか面白い。
折々 子なすに見せながらお使いを済ませた。
まだ、くっついてる。

「おうちに 連れてく?」と子なす。ふふ。愛着湧いたのか?

そうだなぁ・・

じゃ、バッタのおうち(草むら) に 送っていこうか。

     ☆

草刈りの済んだばかりの、緑の匂い立ちこめる場所に着いた。
さぁて どこで放そうかとおもった矢先、

ぴょおーーーーんっっっ



と、自転車のカゴを力強く蹴り、ババババッッと羽ばたき、
バッタは飛んで行った。

すごい! すごい!
さっきまでの、オドオドしていたバッタとは違うぞ。
びょんびょん跳ねて もう、遠くへ。

すごいねぇ。
匂いで、お家が分かったんだ! !

     ☆

自分の得意な場所では、こんなにも伸びやかに飛翔するんだね。

子なすが、今 それなりに得意げに過ごすのは
私の目の届く範囲だけ。そして私の視線を必要としてくれてる。
いつしか私の知らない、見えない場所へもテリトリーを広げるのだろう。
私の全く知らない世界で 羽を広げて優々と飛び回るのは
いつなんだろう。

私の監視するような視線を振り切って
もっともっと遠くへ行きたいと思う、そんな時が来るのだろう。


ママはいつまでも原っぱでありたい、んだがなぁ。







そんな事を思ったんでした。










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なす子

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