こ こ ろ も ち 。

2003年11月19日(水) どこまで、どこから?

胎児の記憶が、あるという。
子なすも
「まぁるい 窓あいてた、きいろい ひかり見えた」
(体重500グラムの時、破水して子宮口が開いた夜。
先生はペンライトを持って診察した。いや、2000グラムになった
時の出産時の記憶かも)
とか言ってたし・・。

それはさておき、人間の記憶って いつ頃から残るのかな。


   ☆


「子供と 手をつないで歩く」
「おんぶして 子守唄をうたう」
のは、不妊治療をしていた私の夢だった。

頼りなくも歩を進めるようになった頃、
「あぁ夢がかなった」と 思った。

先日 子なすが眠そうなのでおんぶに誘い、
とろとろと歌など口ずさんでいるうちに ずっし
のしかかってきたのを実感してまた「夢がかなった」と。

じんと沈み行く太陽を眺めながら ほの明るい風を感じ、
ぶらんぶらんと揺れる子供の足を見つめながらつぶやく、歌。

こんなしあわせが、他にあるだろうか。
この幸せを、子なすは何と記憶するのだろうか。


     ☆


わたしの「おんぶされた」記憶は、かなしい記憶。
母の背中で聞いた子守唄は かなしいメロディ。
うとうとしていたら 歌声が耳に入り、
悲しい曲なので ひっくひっく泣いてしまったのを覚えている。
いつだったか、それを母に言ったら
「おやまぁ。そうそう、あなたは、歌うと泣いていたわね」。


おんぶの記憶は、あたたかく残ってほしい・・
ちょっと場違いな曲ばかり、歌ってしまう私でした。




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なす子

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