2003年11月19日(水) |
どこまで、どこから? |
胎児の記憶が、あるという。 子なすも 「まぁるい 窓あいてた、きいろい ひかり見えた」 (体重500グラムの時、破水して子宮口が開いた夜。 先生はペンライトを持って診察した。いや、2000グラムになった 時の出産時の記憶かも) とか言ってたし・・。
それはさておき、人間の記憶って いつ頃から残るのかな。
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「子供と 手をつないで歩く」 「おんぶして 子守唄をうたう」 のは、不妊治療をしていた私の夢だった。
頼りなくも歩を進めるようになった頃、 「あぁ夢がかなった」と 思った。
先日 子なすが眠そうなのでおんぶに誘い、 とろとろと歌など口ずさんでいるうちに ずっしと のしかかってきたのを実感してまた「夢がかなった」と。
じんと沈み行く太陽を眺めながら ほの明るい風を感じ、 ぶらんぶらんと揺れる子供の足を見つめながらつぶやく、歌。
こんなしあわせが、他にあるだろうか。 この幸せを、子なすは何と記憶するのだろうか。
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わたしの「おんぶされた」記憶は、かなしい記憶。 母の背中で聞いた子守唄は かなしいメロディ。 うとうとしていたら 歌声が耳に入り、 悲しい曲なので ひっくひっく泣いてしまったのを覚えている。 いつだったか、それを母に言ったら 「おやまぁ。そうそう、あなたは、歌うと泣いていたわね」。
おんぶの記憶は、あたたかく残ってほしい・・ ちょっと場違いな曲ばかり、歌ってしまう私でした。
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