こ こ ろ も ち 。

2005年09月02日(金) 製図のふしぎ

サイトのトップページのベアは
ママさんの所に旅立つ日を待つばかりになっています。




次なる制作ご依頼は・・
双子ちゃんベアです。

ミルクティちゃんの完成後、すぐにとりかかりました。


製図です
製図は、ベアを横から見た状態で引きます。




手足、ボディは ふくらみ分を加味して肉付けして描きます。
膨らみ分は 好みにもよります、細い手足が作りたいならば
細い製図にしますし この場合ベビーメモリアルベアなので
太すぎず、でもふっくら感は欲しいなと思いながら・・・。



首の付け根はジョイント分だけ取られるので
ジョイントの半径の長さを加味します。
ボディは つめ綿を沢山いれるので四枚はぎ。

 
   ☆

私は昔から製図が大好き。そして

ウィンドゥショッピングをしていて
「これいいなぁ・・かわいいなぁ欲しいなぁ・・」と思う服に出会うと
じーーーっと見るクセがありました。

時代はまさにDCブランド最盛期でデコラティブな服が街に溢れ、
そして憧れました。
ギャルソン、イッセイ、VIGI、VIVA YOU、ヒスグラ・・・
しかしそうそうすぐにブランド物を買えるはずはなく
家に帰って 欲しかった服を思い浮かべて製図する
という私が出来上がりました。

SO-EN(装苑)というファッション誌を眺める日々、
そして製図、パターン起こしの作業を重ねました。
大学の課題もありましたし、でも自分の好きな服作りもしたいしで
一週間のうち4日くらいは必ず徹夜していましたっけ。

そうこうするうちに
一ミリで変わるシルエットの妙が楽しくなり
自分の体に合った服の着心地の良さに味をしめ
どんどん、製図にはまってゆきました。


今思うと
あの頃の必死な気持ちが土台になってるのかな
と、思います。


    ☆


私がテディベアを欲するとき、

完成したテディベアの姿が まず思い浮かぶんですが
(誰だってそうだよね(笑))
その、完成した(完成させたい) 想像上のベアが頭の中で
ぱりぱりぱり・・・と パーツになって剥がれてバラバラになるの。

製図は それを紙に書き出すだけなんです。
だから特に難しい技術は必要なくて、
頭の中に 既に出来上がっているカタチを写し取るだけ。


ほんと、コピーしてるだけなんです。

頭にコピー機がついて、おデコからプリントアウトできたら
もっと手早く作業できるなーと思うくらい。





たま〜に 心配性が頭をもたげて

"いやいや、頭の中ではこう出来てるけど ホントはもうちょっと膨らみが必要かも" と
膨らみを2ミリ多めに取ったりすると
大抵、失敗します_| ̄|○


あはははは。



一ミリでシルエットを突き詰める作業は
今でも大大大好き、そしてこれからもきっと。




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なす子

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