日記でもなく、手紙でもなく
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会社はお休みにして、東京富士美術館まで行くことにする。 昼過ぎに出て、JR八王子駅北口からバス。創価大学正門の正面にあるらしい。富士美術館行きバスそのものは、さほど本数があるわけではないが、そこを経由して行くバスを含めると、決して少なくはない。 15分くらいかと思っていたら、そこに着くまでに25分はたっぷりかかる。渋滞などがあると、恐らく30分以上かかるかもしれない。さすがに遠い感じ。
外観はややタイル張りのような建物で、今の時点で見るとやや古びて見える。日本ではルネサンス以降の西洋絵画の所蔵数では、有数の美術館とも言われており、東洋、日本などの作品含め、数万点を所蔵しているらしい。 今回ここまで来たのは、もちろん日本にはこの美術館に1点だけ所蔵されているという、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの作品が見たかったからに他ならない。ところが、9/8から札幌芸術の森美術館で、その開館15周年を記念して開催される、 この富士美術館コレクションによる<ヨーロッパ絵画300年展>のため、かなりの作品が出払ってしまっており、何のことはない、ラ・トゥールの作品は、その中の目玉になっているらしく(入り口に貼られていたポスターでは、その写真が一番大きかった!)、今回は残念ながら見られずに終わった。
企画展として、江戸期の生活美術品展が行われており、蒔絵の容器や屏風などを含む展示がされていた。ただ、これを見たくて来たのであれば、もう少し身を入れて鑑賞するのだが、そういうわけではなかったので、ざっと見て回ったというところ。他にも、ナポレオン室のような場所もあり、どうもこれは恐らく嘗て開催された、ナポレオン展の残り香のような感じもした。
西洋絵画の多くは、SK展示室というところに置かれているのだが、いいものが出払ったとはいえ、それでも、ギルランダイオやモネの女性画含め、見るべきものはいくつかあったのも事実。ただ、やはり見たいと期待してきたら、それがなかったガッカリ感はなにしろ大きい。 しかもこの美術館までは、往復する時間だけでも4時間見ておく必要があり、本当に1日がかりで来ないといけないわけで、その意味で満足度はかなり低いものにならざるを得なかった。 その美術館の所蔵作品で、どうしても見たいものが1点、2点ある場合は、展示されているかどうか、予め確認してからのほうが良いということを、今回思い知る。
今年の11月1日〜12月9日の期間、<女性美の500年>展が開催される予定で、約200点の西洋、日本の絵画・版画・写真などで構成された特別展が開催されることになっている。
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