日記でもなく、手紙でもなく
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2001年09月30日(日) 金木犀の花


 買い物へ出かけた時に、そこかしこに漂っている金木犀の花の香りが、今年は一段と強く感じました。一斉に花をつけたような.....
 花といってもその形や色は、決して華麗な、あるいは清楚というような表現もあてはまらない、極めて地味な部類にはいるもので、見ているだけだと、決して感興が湧いてくる代物ではありません。それに対して、また色かたちがそうであるだけに、この香りと秋の季節というのは、私にはなかなか切り離せないところもあります。

 金木犀の花の香りは、秋の夜道などを歩いていると、どこからともなく湧き上がってくるような香り、というイメージが私には強かったのですが、恐らくそのイメージは、昼間の時間、あまり家にいなかったり、家の周囲を回ったりすることなどが、やはり少ないからなのでしょう。

 この夜の篠つく雨で、花が落ちてしまうと、その香りも薄まってしまうのかもしれませんが、この香りが漂ってくると、少し冷たくなった空気の中で、いつも深まった秋の季節を感じさせてくれるように思います。


riviera70fm |MAIL