日記でもなく、手紙でもなく
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2002年09月08日(日) |
鶴屋吉信の限定<光悦まんじゅう> |
現在、上野の東京国立博物館の正門を入って、平成館のほうに歩いていく場所に、鶴屋吉信がテント出店をしている。 江戸蒔絵展に合わせて、そこでお茶と菓子をいただけるしかけになっている。
もちろん、国立博物館は敷地内に出店させているのだから、ショバ代を吸い上げているに違いない。本当に最近の国立博物館というのは、商魂逞しくなった。 オリジナル・ミュージアム・グッズの発売といい、大観展や韓国の名宝展でのレプリカ販売といい、他ではここまでしっかりやっている美術館というのは、なかなか少ないものだ。 それを、国立博物館が率先してやっているところに、今の時代を感じたりもするのだが、これは、決して貶しているのではない。 来る人が喜ぶようなことをやるのなら、それでお金が稼げるのなら、どんどんやるべきだと私などは思っている。
利益が出てこなければ、やはりへたってしまうのだ。 へたってしまえば、どんなに良い企画も陽の目を見ない。どんなすばらしい収蔵品があったとしても、陽の目を見ない。
それはさておき、鶴屋吉信である。 さすがに、吉信のほうも商魂逞しい和菓子屋である。なかなか良い勝負をしている、かもしれない。
蒔絵展を記念して、ここ(国立博物館)限定の<光悦まんじゅう>(まんじゅうの字は饅頭ではなかったのだが、その字を思い出せないので平仮名にしているが)もお土産用に販売されている。 鶴屋吉信というのは、今やあちこちの百貨店(地下食品・和菓子売り場)に入っているが、そこの百貨店の売り場限定の生菓子「○×○×」、というような手あいは、本当に良く見かける。
この光悦まんじゅうというのは、上用饅頭である。 1つ500円。そこそこの大きさではあるが、直径にすると6〜7cmほど。びっくりするほどの大きさではない。 これで、そのへんの饅頭屋の味程度なら、恐らくみんな怒り狂うだろう。結構自信を持って売っているに違いないと読んで、2個入りを買って帰った。
外の皮の部分は、ごく普通の上用饅頭よりも、かなりもちっとした感覚があるし、中の餡は、黒の粒餡の周囲に白の練餡の二重構造になっている。これなら、1つ500円としても、十分納得できる。 久々に美味しい饅頭を食べたという満足感があった。
よくよくつぶし餡を良く見ると、小豆のつぶが結構大きかった。この小豆こそ、なかなか普通の饅頭だと使われない、限定小豆かもしれない、とも思ったりする。
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