日記でもなく、手紙でもなく
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2002年09月16日(月) 上野西洋美術館のコレクション

 ウィンスロップ・コレクション展を見た折、久しぶりに常設展示も見ておこうという気になった。
 なぜそんな気になったか、あまり自分でもわからないのだが、ここの常設展を見たのは、恐らく15年以上も前のことだったような記憶がある。モネの睡蓮があったり、ルノワールのちょっと独特な3人の女性が描かれていた作品も覚えている。特に、後者のほうは、ルノワールが後年好んで描いたような豊満な女性とは違っていたので、結構記憶に残っていたように思う。

 常設フロアへの上り坂を上がって展示室に入ると、以前とは結構雰囲気が違っている。一番大きな理由は、19世紀より前の作品がかなり増えていることだろうか。
 確かに、以前見たような作品もところどころにあったり、記憶に残っている印象派作品についても、再確認はできたのだが、ルネサンスからバロックにかけての作品で、初めて見るようなものも結構あった。
 所蔵された年度が、確かに80年代以降のものがかなりある。

 確かに見たことがはずだ。15年以上この常設を見ていなかったのだから。美術史的な把握ができるように、所蔵作品を増やしてきたというコメントも掲示されていた。年にこの時代の作品、2−3点増やしていったとしても、10年間で20点は増えていく。
 このような追加所蔵品を浦島太郎よろしく、一挙に見たのだから、増えていると感じるのはあたりまえなのだろう。

 少しずつためていっても、10年間の蓄積は、やはり大きいということを再度実感してしまう。


riviera70fm |MAIL