日記でもなく、手紙でもなく
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初めて金沢に来たのは、会社に入って2年目の2月か3月初旬だった。 時間を見つけて兼六園を見に来た記憶がある。 梅園の梅のつぼみがかなりふくらんでいたのだが、晴れていたのに急に雲が出て、時々小雪がちらついてきた。
富山から金沢までは特急で40分弱。10時過ぎには兼六園に着いたのだが、年末とはいえ、団体観光客もかなり多い。やはり金沢と<蟹>を味わうといった感じのツアーは、人気があるのだろうと一人合点してしまう。
ぽつぽつと降っていた雨が、いつしか雪に変わると、ぐんと冷え込んでくる。これが北陸なのだという実感。
以前来た時の記憶を頼りに園内を回っていると、当時気が付かなかった、年輪を重ね蛸の脚のように広がった松に目を見張ってしまう。 しかし、さすがに寒い。
園内にある抹茶とお菓子をいただける店の中に入ると、ストーブの暖かさでやっとこわばった顔がゆるんでくる。
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