日記でもなく、手紙でもなく
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2003年01月30日(木) |
ルーベンスの絵画:幼児虐殺 |
「幼児虐殺(Massacre of the Innocents)」という絵画のテーマは、聖書に基づくものの一つで、フラ・アンジェリコやブリューゲルなどによる作品も知られている。幼児虐殺という物騒なそのテーマだが、ヘロデ王が、自分に代わって王となるらしい<イエス>を放っておけず、彼がベツレヘムに生まれたと聞き、その町とその周辺一帯にいた二歳以下の男の子を、一人残らす殺させた、という話に基づいている。 旧約聖書では、預言者エレミアがこのことに触れており、<エレミアの嘆き>というテーマと、まさにうらはらの関係にあるとも言える。
ところで、この同じテーマで、フランドル派のルーベンスが描いた絵画がある。長年に亙って個人コレクションであったものが、実は昨年4950万ポンド(約97億円弱)で落札され、その絵が3年間ロンドン・ナショナル・ギャラリーに貸与・展示された後、カナダのオンタリオ美術館へ収蔵される――という記事がネット上に掲出されていた。
バブル期ならいざ知らず、今に及んでもこれだけの価格をつける絵というのは、どんなものかとサイトを探してみたら確かに出ていて、PCの画面上で見るだけでも、確かに見事な絵に見えてくる。 落札価格を知って見ると、より感動が大きい、か?
感動はともかく、興味をひくことは事実だろう。
http://holyworld.cool.ne.jp/Rubens14.htm http://art.pro.tok2.com/Bible/BYoung/07Massacre/rubens.jpg
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