日記でもなく、手紙でもなく
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2003年02月11日(火) |
ジャパニーズ・カルト・アルバムのCD化再発盤 |
今やネットで音楽をダウンロードできる時代では、新譜CDというものの情報鮮度というのは、かつてよりめっきり落ちてしまっている。 一番CDを買ってくれる若い世代は、携帯料金にお小遣いが流れているし、そのマーケットサイズを確保する人口そのものも減りつつある。しかも、この長く続く不況。
音楽産業にはここ数年、逆風が吹きっぱなしなのだが、そのおかげかどうかわからないが、こんな人のものまでCD化されて出てきた、というのが結構ある。 以前にも俳優の歌盤がキングから出てきたことは、確か書いた記憶がある。かつてのアイドル盤ということでは、ポニー・キャニオンからこれでもか、というくらい出てきていて、アグネス・ラムの編集盤すら登場してきている。
別にどこのレコード会社が特別だというつもりはないが、徳間音工/ミノルフォン・レーベル(現・Tokuma Japan)から、まさにカルトなCDが登場していることを、今日知った。 顔ぶれは、勝新太郎・山本リンダ・渥美マリ・フラワー・メグ、及び李礼仙や中山千夏。
この中で勝新太郎〜フラワー・メグの4人の盤には、カバー曲も含まれており、そのへんも当時のアルバムの雰囲気をよく感じさせてくれる。 山本リンダだけは、根強いファンが健在のためか、2枚組40曲入りになっている。カバーとしては、<チキチキバンバン>、<恋はみずいろ>あたりはそこそこはまっていそうな感じだが、かつてのサンレモ入賞曲の<カーサ・ビアンカ>や同じイタリア・ポップスの<花のささやき>、あるいは<2人でお茶を>などという一癖ある曲をどのように歌っているのか、なかなか興味深い。
しかし、勝新太郎が<サニー>や<愛さずにはいられない>、<アンチェイン・マイ・ハート>あるいは<恋のひとこと>、<ラスト・ワルツ>などを歌っていたり、渥美マリが、<誰もいない海>、<ゆうべの秘密>、<時計>あるいは<爪>や<ベッドで煙草を吸わないで>を歌っている、ということになると、まさに物好き向けのカルト盤である。早速買わなくては。
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