日記でもなく、手紙でもなく
DiaryINDEXpastwill


2003年06月29日(日) トニー・ハッチ:3枚組CD

 池袋のオンステージ・ヤマノに寄る。

 "The Essential Tony Hatch Grooves Hits and Themes"(Castle Pulse/ PBXCD354/ C2003)が置かれている。3枚組CD、全60曲入りで2180円(ほとんど通常のCD1枚分の値段)。
 Pulseレーベルから出るCDは、その親レーベルのCastleの音源(旧PYE音源)の既発売CDからの再編集がほとんどで、かなり安い価格で登場する。このセットも、最近5〜6年の間に出てきた、ハッチのオーケストラによる録音や、ハッチの曲をとりあげた歌手の編集盤CDなどからの再編集盤。これくらい安いと、大半は持っていても、つい手が出てしまう。

 Disc 1: The Tony Hatch Orchestra and Sound / Disc 2: The Songs of Tony Hatch / Disc 3: By Themes という構成。この手のセットだと、解説のインレイは、曲目とアーチストくらいしか書かれていないことが大半なのだけれど、1枚目のCDのインレイには、ミック・パトリック&マルコム・ボゥムガートによるコメント(2003年4月付)が小さい文字で2ページ半、各ページ2段組で記載されている。
 1枚目のCDでは、ハッチ作曲のWhile the City Sleeps; I Know a Place; Beautiful in the Rain; Where Are You Now(この曲の出だしはまさにバカラック曲)などの他にも、他の作曲者の曲をとりあげハッチの編曲の面白さを味わえる曲、Music to Watch Girls by, バカラックのWives and Lovers, ドアーズのLight My Fire, フィフス・ディメンションのUp, up and away, ポップのLove Is Blue, レイのA Man and a Woman, ポルナレフのSoul Coaxing(ばら色の心)なども収録されている。
 2枚目は、少し前に出た2枚組CDの圧縮盤のようなもの。3枚目のテーマ集も大半がハッチ作曲のものだが、それらの間にベン・ケイシー、ペリー・メイスン、あるいはM*A*S*Hなどの曲が入っていたりする。

 他に見つけた盤としては、ジゼル・マッケンジー&ヘレン・オコンネル"Gisele & Helen, Helen & Gisele"(Vocalion=UK/CDLK4138/ C2002)。二人の珍しいデュエットを6曲とそれぞれがソロで歌った9曲を含む計24曲(録音は1951〜53年);"The Best of Victor Young & the Brundwick Studio Orchestra (1932-34)"(Collectors'Choice: SonyMusicCMG=US/ A70074/ C2003);Hildegard Knef & Bert Kaempfert "Knef Sings Kaempfert Swings"(Mercury=独/ 586760-2/ P2002)。
 最後の盤は、Knefの歌を既存のベルト・ケンプフェルト楽団の曲に重ねたもので、面白い企画だと思ったものの、実際に聞いてみると歌が下手くそで面白くない盤。


riviera70fm |MAIL