日記でもなく、手紙でもなく
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2003年07月29日(火) 神保町

 もうずいぶんここに来ていなかった気がする。
 地下鉄の駅を下り外へ出てみると、なぜかそんなふうに実感してしまう。

 別に、すごく変わったということではない。古書店は相変わらず多い。昔よく探しに来た佐々木レコードも健在。<さぼうる>などという名前の喫茶店もまだある。集英社と小学館のビルも記憶の中にあるままだし、神保町の交差点のキムラヤの看板も、(かなり古びてきているような印象はあるものの)そのまま。
 新世界菜館という、縦書きに書かれた店名が、なかなか中国風なのも変わらない。

 ただ、すずらん通りなどを歩いてみると、食べ物やの風情が昔とは全般的に変わってきているようだし、その食べ物やが増えているような感じもする。

 すずらん通りの南側のエリアに、比較的背の高いビルが2つ並んでいて、地下鉄の駅から見て右側のビルには、いかにも今風の店の装いをした店が、ずらっと並んでいたりする。
 左側の三井ビルの東側には、タリーズのかなり大きな看板が見える。

 何か、神保町界隈、基本的なところが変わってきているような印象を受けてしまって、それで一層ずいぶん来ていなかった、というような実感を持ったのかもしれない。
 その基本的な部分というのが何かは、どうも説明し難いのだけれど、以前はもっと本を(真剣というか、必死になって?というか、そんな雰囲気で)探しに来ていた――ような人が多かった、そんなふうにも思える。
 その辺が希薄になっているような.....

 ちょっとした用事の後、ほんの少しだけ、神保町をぶらっとしてみた感想。


riviera70fm |MAIL