☆言えない罠んにも☆
モクジックス
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放射冷却で澄み切った冷たい空気。ベッドから窓に付いた水滴を撫でて、午前だった病院の予約を午後に変更した。 クロワッサンと苦めのコーヒーを詰め込んで、まだ銀杏の黄色が鮮やかな公園を、時間に追われてもいないのに勢いづけて走り抜けた。 年の瀬前だからか、ここ数日の寒波のためか、待合室の人数は普段の二倍増しだった。 三時を少し回ったところで、今日になってもう三度目の食事をとりに、根津駅近くのバーガーショップに向かった。 食事の後、すこし読書をするつもりだったのに、食べていても意識がなくなるほど眠くて、外に出た。 バスを待っている間、バッグに入っていたチョコレトを二包み口に入れた。バス停には年配の男性と、高校生の女の子がかなりの距離をあけて立っていた。 部屋に戻ると、水戸黄門は阿波で踊っていて、ぼくはテレビを消した。すこし、落ち着いて、考えを整理しないといけない。
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