Simple Song
DiaryINDEX|past|will
2002年09月17日(火) |
土から生まれた姫君。(1 |
昔、子に恵まれぬ年老いた夫婦が居た。 毎日、神様に「子供を授けて下さい」と祈ったある日 老夫婦の枕元に美しい青年がきた。 夫婦に青年は言った。
おまえ達は残念ながら子に縁の無い。 だが、おまえたちの信心は私に届いた。 だから、おまえ達に子を預ける。 明日の朝早くに我が社の裏にある 古井戸のそばに行くが良い。 但し、預けるは、 その子に真に愛し愛する者が出来るまでだ。 その者が現れた時、子は返してもらうぞ。
夢かと思いつつも、 いつも祈りに行く神社の裏手に 本当に古井戸があり、 そこには美しい布にくるまれた 花のような女の子の赤ん坊と 見たこともない財宝があった。
夫婦は神が授けてくれたと喜び、 家に連れ帰ると「樹」と名付けて 大切に育てました。
続く
|